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楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

【祝・報告】ナツイチ小説大賞・恋愛短編部門大賞作「恋するヒマワリ」、集英社文庫から書籍化します。発売日は10月20日☆

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みなさん、こんにちは。ゆきうさぎです。ごぶさたしております。

さて4月末に下記記事にてご報告しましたとおり、「佐藤うさぎ」としてナツイチ小説大賞の恋愛短編部門で大賞を頂いた物語を、集英社文庫様より書籍化していただけることになりました!!

題名変更「Love letter」から「恋するヒマワリ」に

まず書籍化するにあたり、題名を変えることになりました

Love letter - 小説投稿エブリスタ

あらすじ『「花南ちゃん、亮さんと婚約解消したんだって」「彼女、式費用の大半を海外の怪しいオークションサイトにつぎこんじゃったらしいよ」。同期の川上太一から親友に関する噂を聞いた中村衣吹は半信半疑だった。 あの賢い花南が、本当にそんな馬鹿なことをするだろうか。 しかし本人に事情を問いただすうちに見えてきたのは、隠された彼女の意外な過去だった――。』

この物語って一言で言うとウクライナ人青年と日本人女性の遠恋の話なんですね。

だからただ「Love letter」だとありきたりというか、題名から内容が読めない。

大賞を頂いたころからエブリスタ編集部さんにもこの問題点をご指摘頂いていたところで、「恋するヒマワリ 青空と自由の国から、この絵をきみに」に変更となりました。

今回、文庫に収録されるのは4編

それと今回発売されるのは短編集なので、同時に大賞受賞された方たちと相乗りでの書籍化です。

ただ拙作は一番手というか、表題作にして頂けたので、文庫のタイトルと表紙絵は佐藤うさぎのものになっています、、、

ということで他の方たちの物語も、ここにご紹介をさせてください。

まず百道みずほさんの「地球最後の日」

それから水野七緒さんの「俺の幼なじみが俺というのはどうやら俺のせいらしい」

田崎弘玖さんの「観覧車」

それと私こと佐藤うさぎの書いた「恋するヒマワリ 青空と自由の国から、この絵をきみに」で4編です。

私は今回の公募賞の最終候補に残った作品は全部読破したので、こちらの3作品も読みましたが、どれも全然ちがっていて、素敵な物語なんですよね~♫ 文庫であらためて読むのが今から楽しみすぎる。わくわく。

表紙絵は「南野葵」先生!!

そして文庫の表紙はなんと、集英社マーガレットでご活躍中の漫画家、南野葵先生が書いてくださいました!!!

ひゃー、見てくださいよ、この美麗すぎる絵、、、(絶句)。
最初に拝見した時は、あんまり素晴らしすぎて頭が真っ白になりました(感涙)。

ユーリィの瞳が、青いー!!! ていうか誰、このイケメン!!!!
花南が、メチャクチャかわゆいっ!!!!!

この絵を描くのに、いったいどれくらいの労力と時間と技術が費やされたんだろう。ただただ、ありがたいやら恐縮するやら。

「ていうか、もう南野先生に、このままコミック化してほしいぃ!!!!!!(心の声)」

いやー、しかし、プロの漫画家さんに拙作の絵を描いて頂けるとか。

これは夢か? 夢にちがいない(泣)。ぎゃー。←プロのクオリティに悶絶し、激しく取り乱し中ですが、どうぞそっとしておいてください(笑)

発売日は10月20日☆

そんなこんなでふと気づけばもう、発売日が来週に迫っている状態でしたー。

検索してみたら集英社さんのHP(新刊案内)にもちゃんと出てたし、

アマゾンで予約注文もできるようになっていました。

「……えっ、本当に売り出されるんだ(驚)」

この期に及んで、まだ、どこかで自分事じゃないような気がしてなりません。

文庫版は加筆修正されています

そう、そして大事な点がもう一つ

「なーんだ、この文庫買わなくても全作Webで読めるんじゃない?」

と、ここまで記事を読んで思われたそこのアナタ!!

大賞を受賞してから今まで、文庫になるまでに拙作はけっこう加筆修正されております。(だからたぶん、他作者様の作品たちもそうなんじゃないかと思われます。)

私の物語に関しては、まず題名から変わりましたし、おおむね筋書きは変えていないのですが、Web版になかったエピソードも追加されています。

つまり文庫版はLove letter増量バージョンなのであります……!

なので「使用前・使用後」じゃないですけど、公募小説にトライされている方なんかは読み比べてみると、ちがいがわかって、参考になるかもしれないですよ。←長年ワナビだったので、すぐワナビの性癖で物事を考えてしまう。

小説投稿サイト・エブリスタ、いいですよ!

というわけで公募の話が出たので、私が今回、大賞を頂いた「エブリスタ」についても少しご紹介を。

今回の「ナツイチ小説大賞」は集英社さんと小説投稿サイト・エブリスタの共催でした。エブは本当にコンテストがいつも開催されていて、私みたいに自作書籍化のチャンスも多いサイトです。

ただ昨今は小説投稿サイトもたくさんあって、どこに所属するか皆さん悩まれるかと。なので、もうすぐエブに4年在籍する私が思う、他サイトとちがうエブの際だって良いところをお伝えしたいと思います、それは――。

「編集部さんがPV、スター、フォロワー、本棚、読者数等で物語の価値を判断しない! 必ず一つ一つの作品を読んでくださって、内容を吟味している

もうね、これにつきる。
あ、他にも交流が盛んとか、暖かいとか、いろいろありますけど、それは他サイトさんでもありますものね。

いや、とにかく正直、本当に大変な労力だと思うんですよ。編集さんたちは。

だって小説投稿サイトって、とにかく投稿される量が半端ないですから。
だから他みたいに読者投票で選別するとか、読者スコッパーさんに頼りたくなる気持ちもわかる。
だけどエブ編集さんたちが実直にひたすら、投稿した作品に付随しているモノではなく、あくまで中身だけを重視してくださっていることにより、作者側は安心して、物語の本質だけを極めることに意識をむけられるし。
結果的に読者様だって、質のよい物語に出会える確率が高くなるわけです。

エブ開催の公募賞の入選にPV数稼ぎや相互フォローは必要ありません。
スター数が一桁でも入選する人はするんです。
だから落選してもあんまりモヤモヤしない。「あー、今回は話が面白くなかったんだな」って、納得できる。
そして毎日更新してもしなくても、編集部からの評価は同じだから、マイペースで執筆できて、疲れないです。ここ重要かと。

今回の書籍化に際しても、編集部さんには大変お世話になりました。
毎回、お忙しいのに丁寧に暖かく対応していただいて、、、本当にエブに在籍していて良かったです……! ありがとうございました。

この半年間をふりかえって、今思うこと。

そして、ぶっちゃけ私、大賞受賞してから夏くらいまでは、のんびりしていたというか「大賞受賞したけど、あれってもしや夢だったんじゃないかー」ぐらいに思っていたんですよね。

だけど書籍化の話が具体的に動き始めてからは、毎日毎日、恐縮するやら、自分のふがいなさをかみしめるやら、本当にたくさん初めての経験をし、お勉強させて頂きました。

とにかく今の心境は「ありがたいなぁ」、この一言につきます。

小説創作って、自分の手の内で転がしている間は完全に一人作業なのですけれども、出版されるとなると、もうこれは、大勢のプロの方たちの手を借りずには達成できないわけで。

だからこそ今「どうか大勢の読者さまに、あの物語が届いてほしい……!」と思わずにはいられません。

Love letterのあとがきにも書きましたが、作中のユーリィには実在するモデルがいます

彼は今いったいどこにいて、なにを思っているのか。無事なんだろうか。
ウクライナは未だに戦渦の中にあるのに、、、
中東でも新たに不毛でしかない争いが起きようとしている。

どうして。どうしたら。それでも――。
自分に大層な力なんてないってわかっていても、願わずにはいられない。

「どうか一日も早く、戦争が終わりますように。
大勢のユーリィや花南が、もうこれ以上悲しい思いをせず、幸せになれますように」

物語を書き始める前から今日まで、私の中ではずっと、同じ想いが渦巻いています。
もし本屋さんで見かけることがありましたら、どうぞお手にとってご覧になってみてくださいね。

それでは、また。ごきげんよう。