Home, happy home

Home, happy home

楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

映画「ドラゴンクエスト・ユアストーリー」うちの小2息子の超解釈!

【スポンサーリンク】

 みなさま、こんにちは。ゆきうさぎです。
今日からまた別の小説を記事にする予定で、用意していたのですが。
昨晩ウワサのDQ見てまいりましたが、うちの小2息子、ネクストジェネレーションの解釈がおもしろかったので、こちらを先に記事にしてみました♪(ネタバレあり)

じつは夏休み前から宣伝でこの映画を知り、うちの子供達は行きたい行きたいと大騒ぎしていました。
それというのも、ゆきうさぎの家にはイマドキのゲーム機がなくて、唯一あるのが、ゆきうさぎが大昔に遊んでいたスーパーファミコン。←なんとなーく、「まだいっか」と買わずに今日まできてしまった。

というわけで、DQ5のファミコンカセットは、今でもうちではバリバリ現役なのであります。
それが映画に?!これはもう見るしかない!!と。

しかし、はてなブログさんで次々と感想記事があがるにつれ、だんだんとゆきうさぎの心に暗雲がたちこめてまいりました。

「家族連れで行くもんじゃない」←え。
「特に最後の15分がひどすぎる」←ええ。
「どうしてくれる、このDQ愛を」←えええ。

lastline.hatenablog.comclaim-mnrt.hatenablog.com↑詳細は読んで頂くほうが速いので、私が読んだ記事で特になるほどと思った2つにリンク張らせて頂きました。

えーと。なんかあんまり肯定的な「オススメ、絶対行った方がいいよ☆」的な記事をお見かけしないんですが。。。大丈夫なのかしら。

しかも特に気になったのが、これ。

そんなこんな破綻を抱えたまま物語はクライマックスへ。

 最後の最後で復活した大魔王ミルドラースは、実はミルドラースと置き換わって世界に介入したウイルスであり、なんとこの世界が仮想現実のゲーム世界だったことが判明します。

 

えっ????????????

 

ミルドラース――を置き換えて現界したドラゴンクエストの世界観を逸した無機質な存在。

それにより主人公以外のゲーム内時間は停止し、3DCGはテクスチャを剥がされ灰色のポリゴンとなり、そのポリゴンは分解されて塵へと消えていきます。

絶望する主人公。主人公は現実世界においてただの平凡な会社員であり、ドラクエをリメイクした仮想現実を体験できるゲームにおいて幼い頃にドラクエをプレイした想い出に浸りながら主人公になりきっていただけだったのです。

(上記↑博愛置場さんの記事より抜粋)

は?!?!
なにこの妙なストーリー、やだー大丈夫?!?!

で息子に
「なんかー、あんまり面白くないかもしれないらしいから、ちがう映画はどうなのかな」
って言ってみたんですがね。
娘はともかく息子は、ここ1年ばかし毎日毎日、ゆきうさぎのものすごく古~い古~い攻略本を眺めているくらいDQが好きで、攻略本が割れてしまったくらいなので、それはもう、ぎゃん泣きしまして。

「いやだ!!絶対、絶対ドラゴンクエストじゃなきゃ、いやだ~!!!だって5だし!!主人公の子供も出るし、勇者の剣もキラーパンサーもスライムも出るし、お嫁さんも選べるし、ヘンリーだって出てくるし云々~、ぎゃーすぎゃーす」←止まらない

えええ。
逆にそんなにドラゴンクエスト好きだと、なんかますます連れていくのが怖いんですけれども。
息子の壮大なる夢と希望がこの映画で、へし折られてしまったら、ど~しよ~~。責任重大。

映画の上映も、うちの近くの映画館ではすでに1日2回、しかも夕方と深夜枠しかなく。席に座ったはいいが、全然お客が入ってこないよ。不安。
なにこの貸し切り状態、大丈夫なのドラゴンクエスト?!←あとから少人数入りました

そして始まった~、最初の画面はスーパーファミコンのゲーム画面。
はい、来たー!!
うちはまさにこの画面で今やっているので、息子も娘も一気にガン見モードへ!

その後もですね、我々家族はスーファミ以降のゲームの進化を知らないので、まあなんて綺麗な画面なんでしょうかと、ひたすら感服しながら物語に引きこまれてゆきました。
なんだ、全然大丈夫じゃん。
ストーリーがはしょられてても、なんかちょっと色々かなりちがってても、まあこれくらいは許容範囲だわー。
なんとかわかれば、まあ許せる。←テキトー母

f:id:yukiusagi-home:20190828093234j:plain

画像引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/367173/


と、思っていたら、最後のウワサの15分がやってきました。

あああ、
これが問題の、

あー……うー……

たしかに、こういう展開にすべき必要があったのか、はげしく疑問かもしれない。
なぜ普通に終われなかったんだ??
つーか、うちの息子にはこの話、全然、まーったく意味がわからないかもしれないっ。

そして最後に感動的な馴染みのフィナーレ音楽が流れてくるけど、とっても釈然としない気持ち。
これ、たしか私はゲームしてたころ、このフィナーレに感動して夜中に一人で号泣した記憶があるんですけども。
はあ。
この曲を、まさかこんな冷めたモヤモヤした気持ちで聞くことになろうとは。。。涙

でもまあ、私の感想はこの際どうでもいいんだよ。
だって私は親として、子供を楽しませようと思って娘と息子を映画館に連れて行ったんだから!


で、家に帰ってから、子供たちにさっそく感想を聞いてみた。

すると小6の娘は
「うーん、あの最後のウイルスなんちゃらは、全部いらなかった。あとは良かったのに」

だよね。
だよねえ。すまぬ、娘。涙涙。

DQ大好きな息子にも、おそるおそる聞いてみた。

「ねえあのさ、息子はさ、最後の敵のところ、意味わかった?」

「うん!」←ずいぶんハッキリどや顔。

「え、本当?『大人になれよ』ってところも??」

だってあんたまだ、バリバリ現役の子供じゃん。
子供なのに『大人になれよ』って言われても、まったく意味不明だったんじゃ~。
と、ゆきうさぎは思ったのですよ。ところが。

「うん、わかった! あれは『ちゃらちゃらすんじゃねえ』って言ったんでしょ!」

……は? なにその超解釈?

 
「え、じゃ、あのウイルスがどうこうってのも、意味わかったの?」

「うん、全部わかったー!!」

ヒアリングしたところの、息子解釈はこうだった。 


勇者が天空の剣を空に投げつけたあと、世界を真っ白くするラスボスが登場した!
ラスボスの名はウイルス!
主人公リュカに、様々な幻影を見せつけて、いろんな嫌味を言いまくり、ラスボスっぽく苦しめる!
そこへ(息子の大好きな)スライムが登場して、リュカにワールドトリガー的な効果のある最終アイテムの剣を手渡した!
リュカは光り輝く剣を使ってラスボスをぶっ倒し、DQの世界を救って、無事に家族と我が家に帰還した!
Happy End。

 

「いやあ、あのスライムがくれた金色の四角くつぶつぶになる剣、格好良かったなー♪」

 「……」←驚愕。

ゆきうさぎは安心しました。そして納得したよ。

なんと息子は一歩もDQの世界から外へ出ずにあの映画を見切っていたのだ。

「たださー、ママのDQ5のカセットって、もう古いから、映画みたいに突然真っ白くなって壊れちゃうかもしれないんだね。僕、それが今日はよくわかった。怖いね、気をつけなきゃいけない!うちのは大丈夫かな~」

しかもなんだか、息子は映画によってちがうインプットをされていたぞっ。

そういえば以前、たしかにママのカセットはフリーズしてデータがぶっ飛び、ゲームの履歴が全部消えて、最初から物語をやり直したことがあった!
そうか、娘と息子はそれを記憶していて、
「ああっ、あの時の犯人見ーつけた、あれ『ウイルス』って魔物のしわざだったのか
と思ったんだ。
そうだった。子供って、まだ非現実と現実世界の区別があいまいな生き物なんだった。

いやー。
しかし小学校低学年男子の言語レベルって本当に、女子よか3年くらい低いなと常々思っていたのですが、今回はそれが息子を救ったね。

どのみちウィルスなんちゃらの種明かし部分は、小学生にはむずかしすぎて意味不明なんだけど。小6の娘も「ウィルスってなに?」と言っていたし。

つーかあの映画は、子供映画じゃないのかな。
子供映画なら、次回からはもう少しカンタンな日本語でしゃべって下さーい。フツーの子供はわかんないたぶん、ウィルスとかハッキングの概念。

ま、そんなわけでようは、息子はDQで発せられる言語情報は、あんまりよく聞き取ってなかったのね。よく英語でも、ばーっと話されると、全部わからなくても自分のわかる部分だけつなげて類推して、話を理解するじゃない。

たぶん、今、息子の頭の中では日本語がそういう状態なんですよ。
だから大事なのはあくまで視覚情報。
目で見て、音楽とか聞いて、だいたいこうなのかな、と思って話を(テキトーに)つなげていく。

よく考えれば子供のアニメって、たとえばトム&ジェリーとか幼児がフリーズしてガン見してるのって全部、言葉はほとんどなくて、動きが速いものばっかですよね。
あれも子供は言葉がわかんないから、動きでおもしろく興味引くように作ってあるわけで。

いやはや。すごい。まいった。
息子はDQの新マイストーリーを心の中で構築して帰宅していたんだね。

まさに今が現役の、子供のまっさらピュアな心であの映画を受け止めると、たとえどんなおかしな要素が混入してこようと、まったくDQ世界は破綻しない。

だってあの威風堂々たる世界は誰がなんといおうが、今もここに、息子の目の前に、はてしなく広がって存在してるんだもの。

ゆえに何者もDQという聖域を「しょせんゲーム」「しょせん虚構」などと突き崩すことはできないのであった。

世界は守られた。試練に打ち勝ったのだ。
ブラボー、純粋無垢な子供心!

(↑「そして伝説へ」の音楽を、脳内に流して読んでください。ジャジャジャジャーン♪ジャジャジャジャーン♪)

ちなみに娘と息子は、DQ5は主人公の名前をウルトラマン・ゼロビヨンドから「ビヨンド」と名付けて遊んでおり、主人公の息子(勇者)に息子自身の名前をつけていたので、ビヨンド、いやさリュカがどうこうなっていても、しょせんは親父の話と思っている節もありました。

自分はあくまで主人公じゃなく、息子の金髪少年。パパスはじーちゃん。
だから俺が一番最強さ。 笑
そして娘は主人公の娘に自分の名前を入れていたので、映画に自分が出てこなかったのが少々、不満なご様子で。苦笑

ゆきうさぎは母なんで、まあ子供達が楽しかったなら、それで万歳ですわ。
ビアンカもフローラもかわゆいし、アクションも背景も美しくて良かったです♪

以上、8歳があのドラクエ映画を見るとどう感じるか、感想でしたっ。

でもって明日こそ新しい小説を記事にしまーす、楽しみにされてた方いらしたら、すみません!一日待って!申し訳ないっ。

それでは、また。ごきげんよう