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楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

【詩エッセイ♪】 夢のたびびと52『波動』・自然とつながる

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こんにちは、ゆきうさぎです。
はじめましてのみなさま、ご訪問ありがとうございます☆
前からご覧になられているみなさま。引き続き、「夢たび」お楽しみ下さい♪
子供の頃から夢を見ずにはいられないまま、大人になりました。そんなゆきうさぎが10年近く前に書いていた詩「夢のたびびと」に、このたび新たに「夢たび景色」を書き加えたものが、このブログです。

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イラスト提供:ふわふわ。り

 

夢たび52『波動』 

 

蒼い蒼い空と 青い青い海

 

ぼくは今日も サーフボードを腹に
海にむかって 力の限り泳ぎ出す

 

そう
まるでこれから人生を渡る 小舟のように

 

水の中 無心になって耳を澄ませば
聞こえてくる ぼくの鼓動と 海の波動

 

ふたつがぴたり 重なり合ったとき 
奇跡の波はやってくる

 

昔 ハワイの人々が 
こうやって 神に祈りをささげたように

 

ぼくは きらめくしぶきに乗って 
空を駆ける

 

大いなるものとの 一瞬の邂逅

 

やがて 海と空とぼくは 
ひとつになって 混ざり合い

 

今 生きている 
かぎりないこの喜びと 光の渦に 
ゆっくりと 溶けていく
 

【夢たび景色】自然とつながる

前のほうから読まれている方はくりかえしになっちゃうのですが、ゆきうさぎ、現在は湘南に住んでおります。
ゆきうさぎの家の近くにもサーファーがたくさんいまして、朝に夕にマウンテンバイクみたいな、ごっつい自転車の片方にサーフボードを乗せ(乗せる台がついてる自転車なんですよね~)、サーフィンする格好のままビーチサンダルを履いて、鼻歌なんか歌いながら春夏秋冬、海にむかっていきます。

都内へ通勤するスーツ姿の人たちに混じってサーファーもいるので、都市部と地元が融合しているというか、そこがちょっといかにも湘南な感じで、面白い。 笑
 

ゆきうさぎはサーファーではありませんが、海へは散歩に行ったりするので、冬の日も雨の日もサーファーのみなさんが海と戯れている様子はよく目撃してます。
そこから生まれたのがこの夢たび『波動』です。
サーフィンスピリットってこんな感じなのかな、と見てて感じたので、表現してみました。

20代で数回ハワイに行った時、ガイドさんから受けた説明によれば、サーフィンはもともとは娯楽というより儀式・宗教的な意義を持っていたようです。けれどもキリスト教の布教の妨げになるという理由で、宣教師たちはポリネシアの島民からサーフボードを取り上げ、燃やしてしまったために、昔のサーフィン文化は断絶。けれども島民達の運動により、ふたたび復興したのがハワイのワイキキで、そこからまた世界に広まり、現在の形になったみたいです。

島の民は海と、自然と対話して生きている。
現地の方達から話を伺っていて、すごくそう思いました。
ゆきうさぎ、オアフ島だけじゃなくハワイ島にも行ったことがありまして。
流れ出る溶岩を間近に見た時は、「自然って生きてるんだなぁ」と。
わー、大地母神が大地を生み出している!今、まさにこの瞬間!お産の苦しみ?
見て見て、鯨より大きな生物が、ここにいたよー!

そしたら現地ガイドさんが、
「ここは神聖な場で、祈りの場所だ。浮かれはしゃぐんじゃなく、もっと敬虔な気持ちで、火山を敬いなさい」
と、びしっ、おっしゃられました。はっ。スイマセン。
そうか、ここは観光スポットじゃなく、アミューズメントパークでもなく、教会の中と同じ静謐な空間なのかぁ。
別に教会やお寺や神社に行かなくても、祈りの場ってあるんだな。と腑に落ちた。

そんな経緯もあり、その後しばらく、アメリカ先住民(ネイティブインディアン)関連の書物を読み漁った時期がありました。
アメリカ先住民の方達も、特段、教会みたいな建物をたてて、そこで神様にお祈りするような文化はなかったのですが、グレート・スピリッツは信仰していて、そのグレート・スピリッツと対話できる能力者(シャーマンみたいな?)がいたみたい。

そんな能力者の体験談「グランド・ファーザー」(トム・ブラウン・ジュニア作、飛田妙子訳、徳間書店)を読んだのですが、ゆきうさぎが読んだインディアン関係の書籍中ではこの本が一番、深い話をしてましたね。
内容を書き写すと著作権に抵触しちゃうので、帯から抜粋しますと
「精霊と大地の哲学。何も奪わず、何も傷つけない生き方。今のこの文明のどこがまちがっていたのか、引き裂かれた魂を慰める真実の物語」
とあります。
私たちの暮らす現代社会は、自然をどんどん破壊するシステムですが、インディアンの暮らし方はそうじゃない。
そして、その便利な社会に暮らすはずの人間の魂は「引き裂かれている」とグランド・ファーザーは感じてたみたい。

ちなみに、この本を執筆されたトム・ブラウン・ジュニアというおじさんは、普通のアメリカ白人ですが、8歳の時からアパッチ・インディアンにトラッキング(追跡術)と狩猟の技術を学んでいます。現在はサバイバル・スクールを経営、警官や救助隊員を指導。
もともとはインディアンの生活の知恵を教わるうちに、精神論も合わせて教わったわけですね。
この主人公インディアン「グランド・ファーザー」は徹底して、生活の中に世界の真理もある、って生き方をされていて。広大なアメリカ大陸を徒歩でアラスカから南アメリカ東海岸から西海岸まで一人で放浪していたというのも、ちょっと真似できないというか想像つかないんですけども。

この本の中で、印象深かった話はたくさんあるんですけど、今でも覚えているのは、グランド・ファーザーがキリスト教会の神父様と対話した実話。
かいつまんで要約すると、
「どの宗教が正しいとか、正しくないとか、そういう話ではない。この世には『真実』がただあるだけで、そこに至る道が複数ある、ということなんだ」と。
そこは今でも、なるほどな、って深く印象に残っています。
よく宗教紛争、今も世界中で起きてますよね。
みんな、グランド・ファーザー読めばいいのになー。とか、ちょっと思う。

振り返るに、ゆきうさぎ、20代のころはけっこうフワフワしていたんですよ。
10代は、早く大人になりたかった。
20代は、一番お金も自由もあったけれど、来し方行く末があやふやで、不安だった。
30代は、甘くない現実と戦って、経験値を積む時代だった。
40代になってようやく、ゆとりと自信がついたか、と思えるようになった反面、人生もう半分終わっちゃって、下り坂に入りかけてるなー感。
だいたい、ざっくり振り返るとこんなもんでしょうか。(ざっくりすぎ……汗)

みなさんは今、どのへんにいらっしゃるんでしょうか?
もしゆきうさぎの20代のころみたいな心境の方がいらしたら、若い頃から素養になる良本を、自分のペースでちょっとづつでも、読まれることをオススメします。
そうするとね、20年後、30年後の自分がたぶん、ちびちびと貯めてきた心貯金で、わりと迷わず、安らかに暮らせるかも 笑

そしてまあ、グランド・ファーザーみたいには到底無理ですけど、意識して自分の心プラグを自然とつないでいるほうが、楽に生きられる気が。
夢たび『波動』みたいな感じで、一つになる感覚っていうのかな?
ああ、そういうのわかるって方いたら、嬉しいです。(握手~~)
ていうか、そもそも運動好きな方は、頭でごちゃごちゃ考えるまでもなく、風を切って走ったり飛んだり、深く息を吸って吐いて、力を入れたり弛緩したりしてるから、そういうの、身体のほうが理解しているかもですねっ。^^

これから梅雨が明けますと、暑くてうだるような夏到来ですが、なるべく前向きに、季節を楽しんで秋まで乗り切りたいですね!
身体には負担のかかりやすい時期ですので、どうぞ、お体ご自愛くださいね。

それではまた。
ごきげんよう
 
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