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楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

【詩エッセイ♪】 夢のたびびと69『川は流れゆく』・A River Runs Through It

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こんにちは、ゆきうさぎです。
はじめましてのみなさま、ご訪問ありがとうございます☆
前からご覧になられているみなさま。引き続き、「夢たび」お楽しみ下さい♪
子供の頃から夢を見ずにはいられないまま、大人になりました。そんなゆきうさぎが10年近く前に書いていた詩「夢のたびびと」に、このたび新たに「夢たび景色」を書き加えたものが、このブログです。 

 

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イラスト提供:ふわふわ。り

 

夢たび69『川は流れゆく』

今年も サケの遡上する時が来た

 

かつて 弟と胸躍らせた川で
ひとり 勝負の時
金の日ざしの 舞い散る午後に

 

川のせせらぎ 切るような水音
風を渡るトンボ 虫たちの囁き

 

水面を打つ 銀のしずく
川は変わらず ただ流れゆく
私の人生を 包むように

 

あれから 幾年月
遠い昔 幸せな記憶
弟はもう 帰ってはこない

 

苦しみも 悲しみもなく
今はただ おだやかに

 

あるがままの流れに 身をゆだね
釣り糸を解き放つだけ

 

それはまるで
眠りに落ちる前の 静謐な祈りにも 似ている
 

【夢たび景色】A River Runs Through It

みなさんは「A River Runs Through It」という映画をご存じでしょうか。1992年公開、コロンビア映画制作、監督はロバート・レッドフォード
『川は流れゆく』はこの映画をイメージして創作したものです。昨日の夢たび68が若いお母さん視点だとするならば、この夢たび69は渋い野性味あるおじさん(おじいさん?)視点で描かれております。
「A River Runs Through It」はもうだいぶ古い映画になってしまったので(嘘でしょ、27年前?!)、以下に解説を↓。
 
「A River Runs Through Itは舞台となったモンタナ州雄大な自然(特に川)とフライ・フィッシングの美しい描写で、第65回アカデミー賞では撮影賞を受賞。主演のブラッド・ピット若手俳優としての地位を確立した。
あらすじ

舞台は1910 - 1920年代のアメリカ合衆国モンタナ州ミズーラ。第30代大統領クーリッジ(在位1923年~1929年)、T型フォード全盛の時代である。スコットランド出身で厳格な父のマクリーン牧師、真面目で秀才の兄ノーマン、陽気な弟ポール。三人に共通する趣味はフライ・フィッシングだった。ノーマンはやがてマサチューセッツ州ダートマスの大学に進学して街を離れる。ポールはモンタナ州の州都ヘレナで新聞記者をしつつ、ポーカー賭博にのめり込んでいた。

大学を出て街に戻ってきたノーマンは独立記念日ジェシーと知り合い、二人は付き合うようになる。やがてノーマンにシカゴ大学から英文学の教員の採用通知が届き、ノーマンはジェシーに求婚する。ノーマンが就職のためにシカゴに向かう直前、ノーマンとポールは父親とともにブラックフット川に釣りに出かけ、ポールは大物を釣り上げる。だが翌朝、警察から連絡があり、ポールが何者かに殺されたことをノーマンは知らされる。」

以上、Wikiより引用

ゆきうさぎ、10代のころブラピが好きだったんですよねー。一番お気に入りの映画は「Legends of the Fall」でした。あのころブラピは「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」とか色々やってましたけれども、いかにもハリウッド的な映画より、少し落ちついた感じの、美しく圧倒的な風景描写が入るほうが断然好きで。
そういう意味では「Seven Years in Tibet」もすごく好き~~。映画館に見に行きました。すごく長いし、そんなにドンパチしたりしないので、眠くなる人は眠くなっていた気がしますが、私はチベットに旅した気分を満喫できました。

で「A River Runs Through It」もまさにそういう自然の映像美を鑑賞する作品でして、アクション大好きな人は眠くなるくらい、どっちかというと純文学に近い内容なのですが。

 ゆきうさぎ、いまだに「A River Runs Through It.」って最後のナレーション、耳に残ってます。なんていうのかな。
そう、ヘミングウェイヘミングウェイ調というか。
ぐぐっと描写で我慢、我慢した後、じわじわ~っと感動する類いの映画です。
わかりやすく、派手だったり敵を倒しておしまいとか、そういう類いではない。

兄が最後に亡くなった弟を思いながら、二人で楽しんだフライ・フィッシングを一人で川に入ってするんですけれど、「川は流れゆく」。「A River Runs Through It」、哀しみも喜びも、すべての思い出が流れすぎていく。みたいな。
あれー、ちょっとまてよ、ゆきうさぎの記憶の復元声では最後のナレーションは「A River Runs all through it.」って言ってた気がする。all入ってたんじゃなかったかな。←細かい。
 

この詩を創作したのは30代でしたが、よくも若いのに背伸びして創ったな。って感じですね。
これは今40代でも十分受け入れられるし、たぶんもっと歳を取ったほうが、もっと味わい深い詩になるかもしれないです。

歳を重ねるごとに、人の死に立ち会う機会も増えました。
新しく生まれ来た命がどんどん健やかに成長していく反対側で、かつて自分を見守ってくれたり、助けてくれた人たちが次々に舞台から去られていく。
穏やかな哀しみの別れだけじゃなく、学生時代の友達が若くして不審死したり、息子の同級生が突然の交通事故で逝ってしまったりと、到底受け入れがたい、衝撃的な別れもありました。
 

人生、明るい時ばかりじゃありませんよね。
ゆきうさぎも、特に半年前の息子同級生の事故は、正直まだ全然わりきれていないので、いまだにご両親のお気持ちだったり、お葬式の様子を思い返すにつけ、息苦しくなる時もありますけれども――。
それでも人は生きているかぎり、また次の朝をむかえる。
先へ、歩いて行かなくちゃならない。

今回『川は流れゆく』をふりかえったことで、「A River Runs Through It」についてもいろいろ思い出すことができてよかったです。
子供が夏休みに入ったこともあるし、これからなにかとツタヤへ行く機会も増えると思うので、DVD探してまた見てみようかな。
公開当時はそこそこヒットしましたけれど、ものすごーく大ヒット映画というわけでもありませんでしたが、美しい自然は一見の価値あるし、ブラピ兄さんはフツーに素敵だし、釣り好きの人にもお勧めできる映画です。もし機会があるようなら、見てみて下さいね。

それでは、また。
 
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