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楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

【詩エッセイ♪】 夢のたびびと63『いのちの回帰』・現代人の孤独について

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こんにちは、ゆきうさぎです。
はじめましてのみなさま、ご訪問ありがとうございます☆
前からご覧になられているみなさま。引き続き、「夢たび」お楽しみ下さい♪
子供の頃から夢を見ずにはいられないまま、大人になりました。そんなゆきうさぎが10年近く前に書いていた詩「夢のたびびと」に、このたび新たに「夢たび景色」を書き加えたものが、このブログです。 

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イラスト提供:ふわふわ。り

 

夢たび63『いのちの回帰』 

君が 誕生した瞬間から
世界は変わった

 

そう たとえるなら 
今までのぼくは 大空を舞う鷹
ただひとり 寄る辺もなく

 

長い間 孤独はぼくを あざ笑っていた
飢えて 乾いても 答えは見つからなかった

 

とるに足らぬ人生 
大勢の中に 埋もれた自分は
なぜこんなにも みじめったらしく 息しているんだ?

 

だけどようやく わかったんだ
君が教えてくれたよ いのちの回帰を

 

こんなふうに熱望され 感激され
ぼくはこの世に 誕生した

 

だからこの先も こんなふうに
愛し 愛されながら
いのちは つながっていくんだろう
ぼくの祖先たちから 君の子孫たちへと

 

まるで手と手を つなぐように

 

なんだか笑ってしまう
最初からぼくは 孤独じゃなかったのだ
生きるのに 意味なんて必要なかった

 

もうすぐ夜明けが来る
朝日はきっと 違って見える

 

生きてゆこう 力のかぎり
大地を踏みしめ 風に吹かれながら
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【夢たび景色】現代人の孤独について

みなさんはジブリ映画の「ゲド戦記」ごらんになりましたでしょうか。
原作はアーシュラ・クローバー・ル=グウィン。ゆきうさぎの周りのファンタジー好き友の間では、昔からトールキンの「指輪物語」かこの「ゲド戦記」が名作だよね、という話になっていました。
 
2作品とも映像化は不可能と言われていたのですが、指輪物語は2000年代に入ってから、ニュージーランドピーター・ジャクソン監督が映画化して大成功を収めました。
正直、ゆきうさぎ21世紀最初の驚きというか、21世紀すげえ時代だなと思ったのは、まずロード・オブ・ザ・リングの映画化だったように思います。
そうしたら今度は、ジブリゲド戦記をやると。
え、まじで?!本気でやっちゃうの??宮崎駿さんですら手を出さないのに、息子はチャレンジャーだなぁ。これはぜひとも応援しなければ!

で、もちろん見に行きましたとも。
ですが、この作品は……まあ巷でいろいろ言われているので、詳細はそちらにおまかせするとして、ゆきうさぎの印象はとにかく「寂しい」でしたね。
宮崎吾朗さんは、ものすごく寂しい少年時代をすごされたのかなぁ。という感じ。
 
ただね、たしかに最近の風潮としては、この「寂しい」は以前の世代より強くなっている気がするんですよ。
SNSやデジタルの普及で、アナログ世代より今の若者のほうが断然便利になった反面、一人一人が孤立しているのは事実かもしれない。
 
ちょっと前に、スマホ依存のニュースで、10代20代の若者たちが、「ツィッターやインスタグラムで反応がもらえないと、自分を否定されたような気持ちになって死にたくなる」と言っていて、めっちゃ衝撃を受けました。
まあ、たしかに反応してもらえたほうが、断然嬉しいよね。
ゆきうさぎだって、このブログでスターつけて頂いたら嬉しいもの。
 
でも、反応がないと「死にたくなる」?!?!
ってのは、正直、理解できなかったというかー。
ええっ、なんで? 嘘でしょ、そんなに孤独?? 山奥に一人で住んでるわけじゃないのに?
じゃあリアル(現実)のほうで、たくさん、人とつながればいいんじゃない??
つーか、リアルのほうが実世界というか、自分が暮らしてる生身の世界だよね??
 
ゆきうさぎ、こうやってブログ書くのも大好きですが、リアル実世界のほうでも友達たくさんいます。つーかたぶん、根がアナログ世代なので、もともとデジタルなしで生きていて、まったく不自由じゃない。
軸足は完全にリアル世界にあります。
なにせ子供の頃、TV6年間見てなかったくらいの人ですからねー。
いまだツイッターもインスタグラムもやってないのです。フェイスブックも。ガラケーが安くて便利で大好きだったけど、周りがあんまりスマホになっちゃって、PTAの連絡とか不都合なので、1年前にようやく変えたくらい。←迷惑な奴だよ、ゆきうさぎ。

あ、小説を学生時からワープロやPCで書いてたので、ウィンドウズ95くらいからのパソコン民ではあるんですが。
小学校、インターで使ってた昔のPCは、画面が黒で白字だったー。表計算もやってた。でもインプットよか、圧倒的にアウトプット利用が多かった。
ちなみに密林も、日本上陸初年度から利用しております 笑 
昔は本中心だったから本屋だと思ってた、という。
 
ていうか、今いろいろ手を出したら、ゆきうさぎはまず、とても対処できないかもね。
ブログの作文と自分の創作活動を実生活に加味するだけで、毎日いっぱいいっぱいだもの。
でもってリアルで人と接しているかぎり、そんなに孤独は感じない気がする。
特に子供たちといると、想定外のハプニングをやらかしまくられるから、そんな感傷にひたるような余裕すらない、かもしれない…… 汗
 
とはいえ、こんなアナログおばちゃんのちゃちな意見なんか通じないくらい、現実に若者世代はものすごく寂しく、孤独をひりひりと感じているみたいなので。
死にたいくらい孤独なんて、辛いよそりゃ~~。どういう辛さだよっ。本当に大丈夫なのかね。おばちゃん、ハグしたいよ。
 
なので私は、吾朗さんの目の付け所もそれほど、まちがってないような気もしました。
で、主題歌の歌詞もまたいろいろ(某作家の詩を引用したとか)言われていますけれどもー、ま、それは横においておくとして、、、ゆきうさぎはあのメロディ、あの歌詞、あの歌声、好きです。
この夢たび63「いのちの回帰」ふりかえると、いつもゲド戦記の主題歌しか浮かびません。
 
吾朗さん、ゲド戦記ではそれほど高い評価でもなかった印象ですが、ゆきうさぎはアニメ「山賊の娘ローニャ」も全部見ましたけれども、とてもよかったと思います。
ものすごく子供のために作られていましたよね。大好きです!
超絶に美しい、手を抜かずに描かれた風景と、かつての子供名作劇場を彷彿とさせるような、大人の価値観を押しつけないピュアな作風。音楽も大変に良質でした。
うちの子供たちにも安心して見せられる、いやむしろ見せたいアニメで、放映が終わった後、ツタヤでレンタルして再度、全話見たほどです。
 
宮崎駿さんもそうですけど、吾朗さんも一本筋が通っている感じがする。
世間の風潮に惑わされず、自分の信念を貫かれている処が素敵だなと、いつも思います。結局オーディエンス(観客)におもねらず、信念を貫いた作品のほうが、長い間生き続け、評価されて愛されるのかもしれないですね。
 
ただ、だからといってオーディエンスをなおざりにしているのかといえば、そうではなくて。
以前、宮崎駿さんのドキュメンタリーを見ていた時に、ドワンゴの社長さんの企画を宮崎さんがちょっと叱責されているというか、そういうシーンを拝見したのですが。
「君たちは、自分たちの創り出したもので、受け手の心になにを想起させたいんだ?」みたいなことを厳しくおっしゃられていたのが、とても心に刺さりました。
 
創作者って、なんでも自分の思いどおりに思うモノを創作しちゃいけないんだな。
自分が好きなモノを創り出して自己満足するのじゃなく、常に受け手がその創作を見て、どういう気持ちになるのかを頭に置いて創作しなくちゃいけないんだ。
と、まあ、そこまで詳しくその時に宮崎さんがおっしゃっていたわけじゃないんですけど、お顔の表情とか、声のトーンとかも含めて受け止めると、そのように聞こえて。
自分がなにかを創作する際も、背筋を正さないといけないなと思いました。
 
ということで、今日は孤独だなと思われている人へ、少しでもその痛みが和らげばいいなぁと思いつつ、『いのちの回帰』、お送りします。
 
あのね、とにかく人は、はじめから一人じゃないよ。
あなたも私も、望まれてこの世にやってきた。
昔も今も、そこはかわってない。
誰かと、かならずつながってますし、これからもたくさんつながれるし、死ぬまでとぎれませんから。
大丈夫だから。どうぞ安心してねっ。
 
今日もみなさんが楽しい一日を送れますように、と祈りつつ。
 
それではまた。
 
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