【詩エッセイ♪】 夢のたびびと79『キャリア・ウーマン』・女性の活躍推進って?
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こんにちは、ゆきうさぎです。
はじめましてのみなさま、ご訪問ありがとうございます☆
前からご覧になられているみなさま。引き続き「夢たび」お楽しみ下さい♪
子供の頃から夢を見ずにはいられないまま、大人になりました。そんなゆきうさぎが10年近く前に書いていた詩「夢のたびびと」に、このたび新たに「夢たび景色」を書き加えたものが、この詩エッセイです。
【夢たび79】『キャリア・ウーマン』
ブランド時計に 本革手帳
パソコン立ち上げ メールをチェック
7分で平らげ 書類のコピー
資料配付に プレゼンも
質疑応答 負けないわ
媚びが通るのも 若いうちだけ
30過ぎれば 実力勝負
男以上に働かなくちゃ 男並みの出世はないわ
一息もつかずに そのまま外勤
優秀だったから キャリアになれた
高収入は 努力のあかし
私 なにか間違ってたかしら?
事務の女たちからは やっかまれ
同期の男たちからは ライバル視され
いつのまにか 外はまっくら
恋の一つもしたいけど
どこにそんな ヒマがあるの?
横文字資料 読んでしまおう
世間は楽しい クリスマス
ひときわ北風 骨身にしみる
【夢たび景色】女性の活躍推進って?
ゆきうさぎ、現役しりぞいてもうずいぶんたつのですが、夢たび78はお仕事バリバリ時代を思い出して書きました(あ、創作入ってます)。
こういう働き方って、今振り返るとなんかやっぱり不自然というか、十年は続けられても二十年、三十年は無理だよなぁ。←遠い目
そして今、切実に気になるのは、昔と比べて今は女子の働く環境って、多少はマシになったのかなぁ、ということ。
そうなっていてほしいと願っているのですが、実際のところはどうなんでしょう。
最近よく世間では「女性活躍!」って言われてますが、そもそも「女性活躍推進法」ってなんなんだろう、とわたくし素朴に疑問に思ってまして。
ええと。過去も現在も、女子は活躍していない。これは問題だ。
だから活躍を推進させたい、と。
?? 女子は今まで活躍してなかったんだ?
男女活躍推進法じゃなく、女性限定で活躍推進法とか言ってるところが、どうも女性蔑視的で、ひっかかる。
ぶっちゃけ、
「そろそろ就業人口が減って手が足りなくなってきたし、男子が減った分の人員を補充したいから、今まで女子にやらせてあげてなかった仕事を回してもいいよーん。で、税金もがっぽり手に入れたーい。
だから、さあ喜んで活躍して! 女子のみなさま!」
と、こっちが真実なんじゃないの? ←ちゃんと主旨は理解してるんですけど。
しかし、日本のジェンダー格差ってまだそうとうあって、世界から見ても遅れてるって専門機関のデータ、世に出てたよな、と直近のWEFデータを調べてみたらば↓。
世界経済フォーラム(WEF)は12月18日、各国のジェンダー不平等状況を分析した「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report)2018」を発表し、毎年発表している2018年版「ジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)」を公表した。対象は世界149カ国。
ジェンダー格差が少ない1位から5位までは、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ニカラグア。日本は110位で昨年118位から8つ上がった。その他、フランス12位、ドイツ14位、英国15位、カナダ16位、米国51位、イタリア70位で、日本はG7の中で圧倒的に最下位。中国は103位で日本より上。韓国は115位だった。
同指数では、「ジェンダー間の経済的参加度および機会」「教育達成度」「健康と生存」「政治的エンパワーメント」の4種類の指標を基に格差を算定し、ランキング付けされている。
※括弧内は昨年順位
まあ当然ながら、日本はこういう上位にはいない。
そして100位以下の表を自分で作ってみたら、 まじで順位がヤバイ。
100 | Sri Lanka |
101 | Malaysia |
102 | Hungary |
103 | China |
04 | Paraguay |
105 | Nepal |
106 | Fiji |
107 | Guatemala |
108 | India |
109 | Mauritius |
110 | Japan |
111 | Belize |
112 | Malawi |
113 | Maldives |
114 | Sierra Leone* |
115 | Korea, Rep. |
116 | Guinea |
117 | Ethiopia |
118 | Benin |
119 | Tunisia |
120 |
Gambia |
注目すべきは上位の国なんかじゃなく(もうそこは雲の上すぎて無視)、あくまで日本の周りにランキングされてる国々ですよっ。
スリランカ、マレーシア、ハンガリー、中国、パラグアイ、ネパール、フィジー、グアテマラ、インド、モーリシャスは、日本より上!!!
そして日本のすぐ下くらいの国々は、
ベリーズ、マラウィ、モルディブ、シエラレオネ、韓国(韓国もそうとうヤバイな)、ギニア、エチオピア、ベナン、チュニジア、ガンビア。
正直この100位以下の国々にどれだけ日本人、馴染みがあるでしょうかねぇ。
その前に、どこにあるかをまず知らない人が相当数いそうな予感。
でも日本はこの国々と同クラス。
日本、このランキングだけみたら完全に先進国じゃない。
日本では、国会議員、政治家・経営管理職、教授・専門職、高等教育(大学・大学院)等、社会のリーダーシップを発揮すべき分野で、ダイバーシティが評価が著しく低い。
(引用元:株式会社 ニュートラル サステナビリティ研究所)
うん、実感としてそういう社会よ、この国。
ゆきうさぎが育ったドイツより、母になってから住んだベトナムより断然、自分の意見を自由に言いづらいもん。
女子は考えるな、黙って後をついてこい的な社会圧力を、昔からびしばし感じる。
あれってやっぱり「男の美学」的なマインドの延長なんでしょうか。
←わたくし帰国子女だから黙ってる文化を受け継がずに育ってて、なんでも正直に思ったこと言っちゃってて、どうもスミマセン。
ついでに世界最下位ランキングも作ってみたらば↓。
130 | Turkey |
131 | Côte d'Ivoire |
132 | Bahrain |
133 | Nigeria |
134 | Togo* |
135 | Egypt |
136 | Mauritania |
137 | Morocco |
138 | Jordan |
139 | Oman* |
140 | Lebanon |
141 | Saudi Arabia |
142 | Iran, Islamic Rep. |
143 | Mali |
144 | Congo, Dem. Rep.* |
145 | Chad |
146 | Syria |
147 | Iraq* |
148 | Pakistan |
149 | Yemen |
下のほうは紛争地とか、一夫多妻制の国々ばかりでした。
めっちゃ金持ちなのにランキングが最下位に近いのは、やっぱりね感の強いサウジアラビア141位。
でもね。
日本だって、最下位から数えた方が全然早いくらい下にいる。
この統計が毎年出るたび、ワタクシいつも眉間に皺が寄っちゃうんですよね。
だいぶ前に蓮舫参議院議員が
「日本はなぜ1番じゃなきゃだめなの! 2番でも別にいいじゃないですか!!」
って発言で有名になりましたが。
ゆきうさぎ的には、
「日本、自分を先進国だと思ってるなら、男女平等ランキングでせめて半分より上には行こうよ。。。」
です。
だいたい毎回ビリから数えた方が早い位置にいるくせに、トップテン分析とかいつもしてるけど、そんな雲の上どーでもよくないですかね?
110位スタートだったら、74位より上を目指すのだって、そうとう大変でしょ。
今、そういう位置にいるよね。
「自称先進国」なら、トップテンはいいから、とにかく70番台の国々の分析をまず綿密にやったらいいんじゃないかと言いたい。ただ、
70位:イタリア、71位:タンザニア、72位:カーボベルデ、73位:タイ、74位:ドミニカ、75位:ロシア、76位:ケニア、77位:ベトナム、78位:ギリシャ、79位:スリナム、80位:エスリティニ。
だそうですが、、、わーん、カーボベルデとスリナムとエスリティニってどこですかー?!?! それにケニアもベトナムも、日本よりかなり上位なんですね!
ゆきうさぎ、この間上げた育児小説の中でも、主人公の宇多子に、こんな台詞を言わせたんですけどもね。
宇多子はそもそもキャリアの道に懐疑的だった。
女性が活躍するようになったとは言え、どこの会社もせいぜいが部長どまり。会社役員にまで登りつめている先達は少ない。
女も部隊長くらいまでなら、まあ上げてやってもいいが、あくまで大将になれるのは男だけ。結局そういうルールなんじゃないの?
この国で女はまだ、より安くてやめさせやすい労働力としてしか社会に歓迎されていない。しょせん私は都合のよい駒なんだ――どうしてもその疑念を払拭しきれなかった。
(「ステーショナリー・ワンダーランド」3より抜粋)
こういうふうに世の中をとらえた宇多子は会社を辞めてしまい、もう完全に去った世界に復帰する気はなくなっているわけなんですが。
こういう女性って現実に、いっぱいいると思うんです。もったいないよなぁ。
なんかもういいかげん全部、平等にして、完全なる能力主義にしてしまえばいいのに。
「おまえは黙ってろ、全部、受け止めてやる。だからあとは、何も考えずにまかせろ。俺を信じろ!」
みたいな男性の心意気っていうんですか、そういうの、格好いいとは思うんですよ、ゆきうさぎだってね。
だけど↑全員がこういう、男気あふれた偉大な親方みたいな人ばっかじゃないのでね。残念ですけど。
「だれがそのシャツを縫うんだい?」
と言ったのは、『天空の城ラピュタ』のパズーの親方のおかみさんですが。
「だれがこの国の子供を産むんだい?」
と言いたくなる時もあるわけ。
ちょっと前に、某医大が大学受験の時にずるで男子有利合格にしてたニュースとかも、ありましたが。
あれ聞いて思い出したのが、かつて、ゆきうさぎの会社には、男性社員だけが受けられる研修があったこと。
「女子はなぜ勉強の機会を与えられないんでしょうか?」
って上司に聞いたら、
「必要ないから。そんなこと考えるより、与えられた仕事をやってほしい」
その時、脳裏に浮かんだのは男気親方じゃなく、シンデレラですよ。
「国中に住む妙齢の娘を、お城に招待する」
って建前では言ってるけど
「まず雑用が終わったらよ、シンデレラ。ほーれ、あれもこれもまだ終わってないでしょ、おまえごとき格下が、デカい口聞くな~~」
必要ない?
自分に知識が必要ないかどうかなんて、なぜ他人に判断されなきゃならん、と思って、ゆきうさぎはその時、研修に参加した男子同期から資料を借りて、勝手にコピーして独学しましたが。←引き下がらない 笑
今はこういうの改善してると信じたいけど、ゆきうさぎが新人くらいのころは、「学問の機会が男女平等なのは大学まで」で、社会人になったら平気で上記のような不平等がまかり通ってました。 苦笑
そんなイバラ道をモノともせず、がんがん蹴り飛ばしながら、実績を積み上げて活躍しなきゃならなかったら、イマドキ日本女子が子供なんて産み育ててる余裕ない、ホント。
出産や育児だって、片手間なんかじゃ全然できない重労働なんだから。昔から女性はちゃんと活躍してましたよ~、お金が絡んでなかっただけで。
やっぱりランキングを改善するには、カレル・ヴァン・ウォルフレンさんが言うように↓、地道に選挙に行って、投票しまくり、女性議員の数を増やすしかないのかもなー。
- 作者: カレルヴァン・ウォルフレン,Karel van Wolferen,鈴木主税
- 出版社/メーカー: 新潮社
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とにかく女性は、あんまり仕事やりすぎたりストレス溜めると、不妊の原因になったりして、あとから人生で取り返しの付かぬ大問題になったりもするのでね。
がんばるのもいいけど、ほどほどに。
ホント自分の身体は大切にして下さいね!!
あなたは誰にも代えられない、唯一の人なんですから――。
それでは、また。
ごきげんよう。
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