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楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

【コロナと私⑥】我が子の誕生日に、手作りのウォルドルフ人形を・4(髪の毛編)

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みなさん、こんにちは。
ゆきうさぎです。
前回に引き続き、自粛生活に入ってウォルドルフ人形を手作りしたお話♪

私がこのお人形を知ったのは、クレヨンハウス社さんの定期通信。

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(クレヨンハウス・ウォルドルフ人形B体:https://www.crayonhouse.co.jp/shop/g/g2525850002502/

 可愛いけど、手作りしなきゃならないんだ。。。
と思って、そのままになっていたのを、今回のコロナで休校になった子供たちが見つけて「これ、欲しい!」「作って!」という話に。詳しくは1参照。↓

https://yukiusagi-home.hatenablog.com/entry/handmadedoll-1クレヨンハウスさんが販売しているひつじの詩舎さんのキットが届き、

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キットに入っていたもの:
①羊毛②綿ジャージ布③目と口用の毛糸④水糸⑤髪の毛用毛糸(草木染)⑥チューブ・ガーゼ布⑦ウォルドルフ人形の説明書き

この他に、

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①アトリエノート・人形作成②アトリエノート・人形服③コサージュピン④ぬいぐるみ針④ポリカーボネイト版⑤ウォルドルフ人形の本⑥肌色手縫い糸
必要そうなものも揃えました。
さー、あとは作業するだけ。ということで前記事では胴体・顔を作りました。↓

yukiusagi-home.hatenablog.com

私もこれから作ってみようかなー、って方も、作りはしないけれど人形ってどう手作りするのか興味があるって方も
どうぞ、見ていって下さいね♪

 ウォルドルフ人形を作る・髪の毛編

その1.女の子の髪編
前回に引き続き、参考にしたのはつれづれリメイク日和先生の動画。

www.youtube.com

【ここでの作業】
①髪の毛の束から10本ほど糸をとりわける
②①の残りの束を三等分にして切る
チャコペンで生え際のラインを書く
④頭頂部前後に髪の毛を渡し、輪ゴムとコサージュピンでとめて髪の毛を縫いとめる
⑤頭頂部から4段(全部で5段)同様にして縫いとめる
⑥すその髪の毛をすくって生え際を縫いとめる
⑦2本目の束を左右にかぶせて頭頂部を縫う
⑧こめかみのラインを縫う
⑨⑦のように3束目を左右にかぶせて縫う
⑩薄く表面をめくって中の髪を地肌にランダムに縫いとめる
生え際に髪の毛を植毛する←これ面倒

つれづれリメイク日和先生の動画では、女の子の髪のやり方しかなかったので、まずは娘の人形の髪から取りくみました。

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生え際の植毛で、一本一本髪を植えるという工程があったのですが、ここは今までで一番進みが遅かった。
もしかして髪の毛って、えらい面倒くさいパートだったのか?
と気づきました。
でも、髪の毛を生やせば99%完了だし、髪が生えていくとどんどんお人形らしくなるし、たぶんお人形に髪の毛を生やすことなんて、私の人生であと何回もないだろうと思えば、まさに貴重な体験!
できあがった時は、やり切った達成感と、お人形への愛着でかなり嬉しかったです♪

その2.男の子の髪編
しかし、ここからが受難でした。
なぜって、つれづれリメイク日和先生の他に、ウォルドルフ人形の製作過程を動画公開している人がいない。
=すなわち、男の子の髪の毛は専門書とアトリエノートだけでなんとかしなくてはならないことに。。。ががーん。

アトリエノートは、実際にお人形を作成されるなら必須な副教材(というのか?)なのですが、これだけでは、男子の髪の毛の植毛方法はわかりませんでした
そこでしかたなく、最初は購入しなくてもいいかなーと思っていた「ウォルドルフ人形の本」を追加購入。 

ウォルドルフ人形の本

ウォルドルフ人形の本

 

男子の髪の毛はこのウォルドルフ人形の本+アトリエノートを何度も何度も読み返しながら、作成しました。

というわけで、これまではつれづれリメイク日和先生の動画があったので、写真もあまり取らずに進んできました。
でもこの記事を読んで男子人形を作られる方が、いらっしゃるかもしれないので、ちょっと詳しく工程を載せますね~。ご了承ください。

調べたところ、どうやら男子の短髪を作成するには、いくつか方法があるようです。
①フリンジをつくる。(2方法)
②ループ刺しで1本1本髪を植毛する。
正直②は私は無理だなと女の子の髪をやってみて思ったので(何時間かかるかわからない)、一番、簡単に髪の毛を生やせる方法を選びました。
それは①のフリンジを作るやり方です。「ウォルドルフ人形の本」「アトリエノート」を見ながら自分なりに解釈して作ったのですが、これでたぶん、おおむね合ってるはず。

フリンジを作って短髪を植毛する方法

1.縫うための糸15本ほどを予め抜き取り(左)、残りの毛糸を20本づつにわける。f:id:yukiusagi-home:20200521225025j:plain
2.20本づつにわけた毛糸を三分割し、30cm×40cmのオーブンシートの上に均等に並べ広げる。
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 3.もう一枚、30cm×40cmのオーブンシートを用意して2の上に置き、待ち針で止める。 

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4.5cm間隔で縦線を引く。なお5cm、15cm、25cm、35cmには赤線を引き、10cm、20cm、30cmは黒線を引く
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5.ミシンを用意し、赤線の部分を髪の毛と同じ色の糸で縫う。
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6.黒線部分を裁ちばさみで切る。そのあと、上のオーブンシートだけ破り取る。
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7.4分割された毛束をそれぞれ半分に折る。 中心から2cmのところに線を引く。

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8.線をミシンの直線縫いで縫う。

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9.8の紙を破いて取る。

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はい、これで出来上がりです♪

写真ではわかりづらいかもしれませんが、このひつじの詩舎さんの毛糸が、とてもいいモノなんです。
人形の髪の毛専用で、草木染で染められたもので、柔らかすぎず固すぎず、つやつや光っていて。とても美しい。
この毛束をお人形の頭の下部からターバンみたいに縫いとめていくのですが、その写真を撮り忘れてしまいました、申し訳ありません。

縫い方は、生え際からつむじにむかって返し縫いです。
一周したら地肌が見えない程度に距離をあけて、前の毛糸に重ねて次の段を縫いとめます。B体で4周しました。
上のほうにいくほど、輪が小さくなってフリンジに余りが出るので、そこは切って頭頂部に使いました。
ただ頭のてっぺんはフリンジのわっかの部分がくるので、ハゲは隠れるものの毛がない状態になるため、その最後の部分は一本一本、女の子の植毛と同じ方法で埋めていきました。
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前から見たところ。

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横から見たところ。
この写真は髪の毛が光っているのがうまく取れています!
本当に良い、本物の毛糸で綺麗なんですよ~。手触りも最高。

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後頭部。
この頭の頂上がハゲてたのですが、一本一本植毛しました。
けっこう時間がかかりましたが、おそらく人生でこの作業をするのは最初で最後かもしれないと思って、後悔のないようやり切りました♪

最後に、顔に頬紅を入れる

これで人形制作はほぼ完了なのですが、忘れちゃいけない、最後の頬紅を。
ということで、またまたつれづれリメイク日和先生の動画に戻ります。

www.youtube.com

この顔入れの最後に、蜜ろうクレヨンの赤を使ってチークを入れる方法がありますので、どうぞ参考にしてみて下さい。
私は娘2歳の誕生日に買ったシュトックマーの蜜ろうクレヨンがまだあったので、それを使いました。 

 人間の頬紅でもいいのですが、それだとすぐ剥げてしまうようなので、クレヨンがいいそうです。
そして蜜ろうクレヨンは、子供が口にしても害がないので推奨とのこと。
ああ~、蜜ろうクレヨン、、、。

私はかつてドイツに住んでいたのですが、ドイツ人は環境問題に熱心な国民性だけあって、子供の物に自然派素材を使うことにかけては、かなり周知徹底しています
私の個人的な所感ですが、このへんの意識が世界でもっとも高いのは、やはりヨーロッパなんじゃないか。
ヨーロッパではおもちゃにもCE基準だったり、厳しい規制が敷かれているのに対し、日本のものはどちらかというとアメリカ寄りというか、ヨーロッパほど「子供にこそ良い物を!」「無添加で安全なものを!」という意識はまだまだないような気がしています。
おそらくドイツでは、蜜ろうじゃないクレヨンを探すほうがむずかしいというか、もう売ってないんじゃないかな~。どうなんだろ。

ここまで作ってみた感想

はっきり言います。
女子の髪の毛の植毛のが、楽でした(笑)
作業的にも男子短髪より工程が少ないし、お手本の動画があるのと、自分で調べて迷いながら一つづつ進むのとでは、全然、気持ちの負担がちがいます。

でもこの記事を読まれているあなたは、ラッキーですよ☆彡
だって私が写真を上げている分、情報量が多いですから。
それに女子も男子も、はげちょろけの頭が最後にフサフサになるのは、けっこうおもしろかったというか、達成感がありました。

そして、この徹底的に自然素材だけで作られたお人形たちの、手触りの良さときたら。
作っている間中も、なんとなく思ってはいましたが、、できあがったらやっぱり全然ちがいました
ああ、こういうモノが我が家に一つでもあって良かったな~、そしてこんな本物を、この自分が手作りできただなんて、ちょっと誇りに思えるかも。←材料を集めてくださったのは、あくまで「ひつじの詩舎」さんであって、私ではまったくないけれども。
本当にそんな気持ちになりました。
クレヨンハウスとひつじの詩舎さん、良い物をありがとう。

さて、これで人形はめでたく完成しました。わ~、万歳~♪
って、ちょっとまって。
この人たちほんと、このままだとすっぽんぽん。こ、これはまずい。
早急に服を着せねば、というかパンツだけでも履かなければ、風邪をひいてしまう。

それに息子の誕生日が、ますます近づいてきています。
この時点で1週間を切って、もうカウントダウンに入っていました。まずい!!
というわけで、ここから先はミシンがフル稼働です。

うなれミシン!
走れメロス!じゃなくてゆきうさぎ!
さあ、はたして間に合うのか――?!
次回はお洋服編。お楽しみに。

それでは、また。
ごきげんよう

yukiusagi-home.hatenablog.com

お題「#おうち時間