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楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

【コロナと私⑧】我が子の誕生日に、手作りのウォルドルフ人形を・6(男の子お洋服編)終

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みなさん、こんにちは。
ゆきうさぎです。
前回に引き続き、自粛生活に入ってウォルドルフ人形を手作りしたお話♪

私がこのお人形を知ったのは、クレヨンハウス社さんの定期通信。

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(クレヨンハウス・ウォルドルフ人形B体:https://www.crayonhouse.co.jp/shop/g/g2525850002502/

 可愛いけど、手作りしなきゃならないんだ。。。
と思って、そのままになっていたのを、今回のコロナで休校になった子供たちが見つけて「これ、欲しい!」「作って!」という話に。詳しくは1参照。↓

クレヨンハウスさんが販売しているひつじの詩舎さんのキットが届き、

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キットに入っていたもの:
①羊毛②綿ジャージ布③目と口用の毛糸④水糸⑤髪の毛用毛糸(草木染)⑥チューブ・ガーゼ布⑦ウォルドルフ人形の説明書き

この他に、

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①アトリエノート・人形作成②アトリエノート・人形服③コサージュピン④ぬいぐるみ針④ポリカーボネイト版⑤ウォルドルフ人形の本⑥肌色手縫い糸
必要そうなものも揃えました。
さー、あとは作業するだけ。ということで前記事では女の子お洋服を作成しました。↓

yukiusagi-home.hatenablog.com

私もこれから作ってみようかなー、って方も、作りはしないけれど人形ってどう手作りするのか興味があるって方も
どうぞ、見ていって下さいね♪

前々回で、めでたくお人形は製作完了しましたが、二人ともすっぽんぽん。
このままじゃ、確実に風邪をひいてしまう~!
ということで、そのままお洋服製作に突入しました。

ウォルドルフ人形を作る・お洋服編*その3.男の子の洋服:基本のシャツ

アトリエノート・ウォルドルフ人形の服」から型紙を取ります。

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①前シャツ×2枚②後ろシャツ×1枚③胸ポケット×2枚④襟用バイアステープ
※縫い代1cm
このシャツは簡単でした! まず前シャツ生地2枚を切り出して。。。

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次に後ろシャツ1枚を切り出します。

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じつは今回、自粛中で、いつも行ってる手芸専門店も休業中。
しかたがないので、すべて家にあるありあわせの生地だけで人形服を作りました。
女の子ワンピースの生地は、ドイツにいたころ購入した民族衣装生地。
男の子のシャツは東京の日本橋にある水天宮さんから頂いた腹帯のさらし。
ズボンは2年ほど前、息子に半ズボンを作った余り生地で。

水天宮さんのさらし、ずーっと神棚にあったんですが、今回出してみたら御朱印がついてまして。
すると息子が「この朱色のマーク、入れてほしい~!」
というので、シャツの背中に合わせて切り出しました。(文字が上下逆になっちゃいましたが 汗)
これもワンポイントで、思い出になるかなーと。
天御中主大神さま方、こんな使い方して失礼いたします……おかげさまで、うちの子供たちは無事に生まれ育っております。

【作り方】
1.胸元にポケットをつける。(適当に四角く切った布地を縫いとめただけ)

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2.前みごろと後ろみごろの肩を合わせて縫う。
3.袖口を三つ折りにして縫う。
4.襟をつける。バイアステープに刺繍をし、襟にぬいつける。

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このバイアステープの刺繍はいらないような気もしたのですが、「ウォルドルフ人形の本」に出てくる男の子人形のシャツに、同じデザインで刺繍したのがあったので、真似してみました。
上部がチェーンステッチで、下部はミシンのジグザグ縫いの要領です♪
5.裾を三つ折りに縫う。
6.プラスナップをつける。 

 プラスナッププレスがあると簡単につけられます。↑

完了♪ たぶん下着パンツの次に簡単でした。
そして、このシャツ単体でもわりといけるので、次のつりズボンじゃなく、ただの長ズボンを作っておしまいでも、男の子はいいかもしれません。そうすると男子服は、かなり簡単だと思う。

その4.男の子の洋服:大工さんのズボン

こちらは「ウォルドルフ人形の本」の型紙を使いました。

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必要なのは、①前ズボン×2枚②後ろズボン×2枚③ポケット×2枚④見返し×2枚⑤つりひも1.5cm×14cm×2枚。
※縫い代1cm
【作り方】
1.布地に端縫いミシンをかける(ジグザグ縫いでもOK)。
2.ポケットをつける。
3.前ズボンと後ろズボンを合わせて縫う。

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4.生地を中表にし、股上を前後合わせて縫い合わせる。
5.股下を続けて縫う。

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6.釣り紐を作る。
7.見返し2枚を縫い合わせ、ズボンと中表に合わせて釣り紐を挟みこんで縫う。
8.ひっくり返してボタンをつける。
ボタンは服を買った時に付属でついてくるのを貯めておいた中から、適当に2つ同じボタンを選んでつけました←ホントになんでも全部ありあわせ。服は経費0円。

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9.ズボンのすそを折り曲げて縫う。
10.後ろにプラスナップをつける。

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完成(^^♪

その5.フェルトブーツ

アトリエノート・ウォルドルフ人形の服」から型紙を取ります。 
フェルト手芸なので、こちらはなじみ深い方も多いのではないでしょうか。
息子が100円ショップで5枚100円のフェルトを買って保有していたのがあったので、それを使いました。

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①底×2枚②甲×2枚③サイド×2枚④靴ひも×2本。←小説を投稿する際に使う綴り紐が大量にあったので使用。
最初にこのフェルトで1足、試作ブーツを作ってみたのですが、なんだか女の子っぽくなってしまったので、ふたたび紺フェルトでやりなおしました。。。
また縫い方も、試作品は全部かがり縫いにしましたが、完成品のほうは甲部分を返し縫いにしてみました。この辺の詳細は全然、アトリエノートには書かれていない。

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【作り方】
1.底とサイドをかがり縫いで縫い合わせる。

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2.1を裏返し、甲とサイドを返し縫いで縫う。
3.2を表に返し、上部分をかがり縫いする。
4.サイドと甲に穴をあけて綴り紐を通す。

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完了です!

ここまで作ってみた感想

できあがったお人形を抱いてみて「ああ、これは本当に良い、ホンモノの人形だ」と思いました。
このお人形制作は、わりと今まで培った手芸スキルを余すところなく要求された感がありましたけれど、必要な道具をそろえて、本や動画をちゃんと見て作れば、誰でも失敗なく最後まで作れると思います。

じつは私、この人形を作る前までは、男子(息子)にお人形ってどうなの?
と思っていました。
でも息子がウォルドルフ人形を抱いて開口一番「僕、初めて自分の人形を持ったよ~♪」と言ったんですね。
はっ、そういえば息子は、今までぬいぐるみやウルトラマンのソフビはたくさん持っていたけれど、一体も人間のお人形を持っていなかった。
「男子に人形は必要ない」という、この私の勝手な思いこみのせいで、人生で1度も人型の人形を持ったことがない子供にするところだったのか~。と反省しました。

それにしても手作り人形製作というのは、人生で何回やるかどうかという体験だなぁと、今回つくづく思いました。
まず欲しがる対象(子供)がいなければ、わざわざ労力と時間をかけてやろうという気には、なかなか、ならないんじゃないかと思います。
もちろん自分自身のために作ってもいいと思いますが、それにしたって普通は、そんなに何十体と大量には必要じゃないんじゃないかなぁ。

それに今、私はまだ中年世代なので、こういうお裁縫もこなせますけれど。
正直もっとおばあさんになってから「ウォルドルフ人形作って」と言われても、果たして作る気力体力があるんだろうか。とも思いました。

ウォルドルフ人形という存在を知ったタイミング、作ろうと思える根拠(今もらってくれる対象がいる)、自分の年齢など――。
タイミングがうまい具合に噛み合わなければ、おそらく実際に動こうという話にはならないんじゃないでしょうか。

これもまた出会いなんでしょうね。
だから、もしこの記事を読まれているアナタが「やってみたいけれど、迷っている」のであれば。
チャンスが通りすぎて、とりかえしのつかないところまで行ってしまってから「やっぱりあの時、体験しておけばよかった」と後悔しないように、と願っています。
大丈夫、心配しなくても動画見ながらやれば、作れましたよ~~☆彡
案ずるより産むがやすし。
ご興味おありになる方に、いちおう私が作ったBキットのクレヨンハウスURLをご案内しておきます。ただ季節や在庫により髪の毛の色は変わるみたいです、草木染で染めているので。希望の色がくるかは運だそう。↓(このリンクはアフェリではありません)

www.crayonhouse.co.jp

 おわりに・コロナ禍のさなかにて

息子の誕生日に合わせて手作りし始めた、ウォルドルフ人形でしたが――。
じつのところブーツを手縫いし始めたのは、息子の誕生日前夜でした。
そこから試作品を作って、さらに最初に戻ってやり直し、チクチク、チクチクやって、ふと気づけばもう朝の4時近く。きゃー。

そんなわけで、息子のお人形は誕生日の早朝に完了しました。
コロナ自粛中の9歳のお誕生日。
おもちゃ屋さんクローズ、欲しかった品は手に入らず、友達にも会えない、学校にも行けない。
そんな中ではありましたが、とりあえず息子希望の人形だけは、無事に完成しました。よかった。
朝、息子が起きてきた時には、お人形は息子希望のシャツを着、かつて息子が履いた半ズボンと同じ生地のズボンを履き、好きな色のブーツを履いて、テレビ前に鎮座していました(^◇^)

で私は、、といいますと。
誕生日当日は、これまた自粛生活中でお誕生ケーキを手作りしたので(今回はチーズケーキをリクエストされました)、寝不足でさすがにつらかったです(苦笑)。こんなのを作りました↓ので、次記事でレシピ上げしたいと思いま~す。

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それにしても。
緊急事態宣言が出て以降、ないないづくしの引きこもり生活となりましたが、ここでアレ?と気づいたことが。
なんだろう、このデジャヴ感
なんか私、以前にもこういう生活をしていたことが、、、あるような。アレ?
あー、そうか。
この今の状況ってベトナム生活にけっこう近いんだ。

かつて当地では息子が0歳児だった上に、まともな病院がないので、万が一、流行り病や怪我をしたら日本にいるようなわけにはいかず(詳細はベトナム在住記↓)。
とにかく健康一番、安全第一、不要不急の外出をひかえ、引きこもり生活をしていたんですね。

www.yukiusagi.site

「ゆきうさぎちゃんは、料理も裁縫も得意で、なんでも自前でできて、すごいよね~」
と、よく友人たちは褒めてくれるのですが。
ベトナム引きこもり生活において、私がいた街はパン屋もない、ケーキ屋もおいしい名店のおかしも、、、とにかくなにもなかった
畢竟、必要に迫られて「買って済ます」生活から「なんでも自分で作る」ほうへシフトしたわけで――。
ないないづくしな環境下で知恵を働かせ、わが手の技術でなんとか生き抜く能力は、けっこう昔取った杵柄というか、経験値があったのでした。

いやしかし、まさかこの便利な日本で再び、ベトナム生活に逆戻りする日がこようとはね。
以前は「ベトナムでは病院の体制が悪くて、病気になってもまず街の診療所では診察してもらえなかったから、引きこもって、とにかく病気と怪我をしないように生活していた」
って話すと相手は「??クエスチョン」状態でした。
「ネズミは死病を媒介するから、とにかく当地では恐ろしい、危ない、即駆除しないといけない動物なんだ。伝染病は怖いよ~」って言っても、
はてな? ネズミってハムスターみたいだし、親しみある(可愛い)動物だよね」顔が返ってきた。

私が異国で体験した危機感は、平和で衛生的な日本ではあくまで遠い空の下の話として、我が事のようには受け止めてもらえませんでした。

でも今、まったく同じ話をしたら。
きっと以前とはちがう反応が、周囲から返ってくるような気がします。

人の認識が変わったように、今回のコロナ禍で万物流転、諸行無常、善きも悪しきもひっくるめ、確実に世界もまた変わろうとしている。
けれども、そんな中でも弱者を労わったり慈しんだり、自然を愛おしんだり、足るを知ると言った、普遍的な真理というものは揺るがず残るでしょう。
パンドラの箱の底に、最後まで残った希望のように。

「大切なモノは、目に見えない」。
目先の目に見える変化に一喜一憂せず、もっと深くて確たるものを。
本当に自分の人生にとって大事なモノを、ひとつづつ丁寧に積み上げていけたらいいなぁ――。

今はそんなふうに思っています。

それでは、また。
ごきげんよう

お題「#おうち時間