【おせち料理レシピ】定番の一品⑦・伊達巻き(フードプロセッサーで簡単に)
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みなさん、こんにちは。ゆきうさぎです。
1月は、我が家のおせちレシピを公開中。
結婚以来10数回、毎年、試行錯誤しながらより簡単な方法で・おいしく・味の伝統は守りつつな、おせち料理のレシピを自分なりに追求してきました。
昨年ブログを始めたので、これもなにかの縁、ここでレシピをまとめておくのも悪くないかとキーボード叩いている次第。
へ~、こんなふうに作ってる人もいるんだ~と、ご参考になれば幸いです♪
伊達巻き
我が家の伊達巻きは、鬼すだれから飛び出るビッグサイズです。
おまけに実家からも伊達巻きを受注しているので、毎年このサイズを2本続けて焼き上げます。
でも、作業時間的にはお煮染めほどかからないし、私的に「伊達巻き」=「ロールケーキ」のノリなので、他のおせちと比べて伊達巻きだけなんだか洋風感覚だったりします♪
由縁
巻いた形が巻物、書物を表し、学問・文化の繁栄を願います。
材料
卵 :L玉10個・1パック(室温に戻しておく)
大判はんぺん:2枚
さとう:150g
塩 :ひとつまみ
酒 :大さじ1と1/2
みりん:大さじ1と1/2
作り方
①はんぺんを1cm角に切る。
②天板シートを用意する。
③はんぺんをフードプロセッサーに入れ、なめらかにする。
スタート♪ ヴィ~ン。
④調味料をすべて入れる。
⑤フードプロセッサーをかける。
⑥卵を全部入れて8分まぜる。
⑦混ぜている間にオーブンを200度に予熱する。天板からシートを外し、天板も一緒に余熱する。
なお、うちのガスオーブンは二段式なので、上段に天板を入れます。
8分近くなると、卵が空気を抱き込んで量を増してきます。このへん、ホントにスポンジケーキと一緒。色も黄色からクリーム色に。
8分終了~。
⑧オーブンから温めておいた天板を取り出しシートを引いたら、手早く生地を天板に移す。
気泡は軽く天板を落として抜いておきましょう。
⑨天板をオーブンに入れて16分ほど焼く。
その間に、
⑩調理台に新聞紙を引き、その上に鬼すだれを用意する。
この鬼すだれは、竹で出来ていて、たぶん伊達巻き以外に使わない調理道具かな~。
料理学校の先生曰く、きちんと使用後に洗って乾かさないとカビが生えるらしいです。
しかしそれを聞いて、毎年注意しているからか、まだ一回もカビが生えたことはありません。。。
⑪この鬼すだれにサラダ油をこれでもかと塗ります。
とにかく塗り残しのないようにたっぷり塗らないと、伊達巻きのあの茶色の皮部分が鬼すだれにひっついてはげてしまうんですよね~。
ちなみに、ハケは写真のようなシリコン製のハケが使い勝手いいです。
油なので天然毛のハケだと洗うのが大変なんですよね。
私はお菓子やパン用は山羊毛のハケを使っていますが、伊達巻きはかならずシリコンハケです。
塗り終わったところ。
このために下に新聞紙を引くわけです。終わったら捨てられるので。
⑫焼き上がった生地をオーブンから取り出す。
表地はこんな感じ。
たいがいシートよりも上に膨らんで、天板に端っこが張りついているので、ケーキヘラなどで端っこを予めはがしておき、それから天板を外します。
⑬表地の上に、鬼すだれを内向きに乗せる。
⑭乗せたらすぐにひっくり返して新聞紙の上に置く。ここはモタモタしていると、鬼すだれの重みで生地がしぼむので、手際よくやりましょう。
⑭天板シートをはがす。
ちょっと200度だと裏は茶色が強く出るのですが、これくらい焼いとかないと、どうしても表面の茶色皮部分が鬼すだれに張りついてしまうんですよね~。
毎年、試行錯誤を重ね、ようやく「ふっくらと、茶色部分が取れない」伊達巻きを焼けるようになりました。
ここから先もスピード勝負なのですが、
⑮まず、鬼すだれと生地を一緒にぐるっと1回、ロールします(ロールケーキの要領で)。
⑯3秒数えて下さい。「1、2、3」
⑰そうしたら、⑭の状態まで1回戻します。
(⑮~⑰の工程は、いきなり巻いて生地が破けないように、1度巻き目をつける作業になります!)
⑱次にもう一度、今度は生地だけをぐるぐるロールします。
生地が途中で裂けないように注意しながら、きっちり巻いて下さい。なお、きっちり巻かないと伊達巻きの丸型にならず、おにぎり型になったり、楕円形になったりとたるんできてしまいますので注意。
⑲あら熱が取れるまで、鬼すだれの両端に輪ゴムをかけておく。
⑳あら熱が取れたら、輪ゴムと鬼すだれを外し、サランラップでくるんで冷蔵庫へ保管。
雑談・飽くなき改善の歴史
みなさんのお宅にはオーブンがありますか?
それは電子レンジとくっついている電気のタイプでしょうか。それともガスオーブン?
ケーキをよく焼かれる方なら同意して下さると思いますが、「生地モノ」を焼く時ってオーブンのクセがけっこう重要ポイントだったりします。
同じように見えても、1台1台ちがう自宅オーブンのクセを、よく見極めておかないと、なかなかお店レベルのモノを作り出すことができない――。
よく聞く悩みとして「生地が(お店のケーキみたいに)膨らまない……」
というのと「綺麗な焼き色がつかない……」
というのがありますが、生地が膨らまないのは大抵の場合、かき混ぜ不足が原因です。
ケーキ屋さんのスポンジは、家庭のケーキレシピにあるより専用の機械で多くかき混ぜて、空気を抱きこませているので、あのように膨らんでいるのであって。
というわけで、今回の伊達巻きもしつこく8分もフードプロセッサーを稼働させるレシピとなっています。
これで膨らまない問題は解決!
それより厄介なのは、焼き色がつかない問題。
これは諦めずに気長に自宅オーブンと仲良くするしかないです。
私は伊達巻きを毎年2本焼き上げます。
一本は我が家用。
もう一本は実家用です。
実家の母は完全に伊達巻きはゆきうさぎ家に投げているので、年も押し迫って、いよいよまたおせち作りだという段になると、毎年かならずウチに鬼すだれを持ってやってきます。
「今年も伊達巻き焼くんでしょ? ハイ、鬼すだれ。うちの分もよろしくね~~。あ、材料費は後で請求してよ、お支払いするから」
よく私と同世代の人たちは実家におせちを食べにいくようですが、私の場合は10年以上前から親のおせち作りをお手伝い派です。
このまま行ったらじきに親はおせち作りを引退するでしょうから、その時になったら、こちらはすでに20年近く修行を積んだ身となっているハズなので、親をこちらに呼んでおせちを食べるのもいいかな。なんて。
まあそんな感じなので、とにかく伊達巻きは必要以上に本数をこなしてきたはずなのですが。
これが意外となかなかうまくならず、今まで100点満点、合格(自己採点で)になれない品目でした。
生地が膨らまない。膨らんだけれど、鬼すだれの重みでしぼむ。しぼまなくなったけれど、茶色の皮が鬼すだれにはりつく。張りつかなくなったけれど、うまく円形状にならない――。思い出す毎年の失敗の数々~。
しかし今まで何本焼いたかわかりませんが、ひたすら毎年、改善改善でやってきて、本当にここ最近ようやく、満足いくものが作れるようになってきました!
↑飽くなき見直しと改善の歴史の一部。笑
ただこの伊達巻き、一番最初はお料理学校で習ったんですが、(当時と今とでは材料もやり方も変えていますが)その時に先生がおっしゃっていたんです。
「私もねー。じつはこの年になって、ようやく満足いくものが焼けるようになってきたのよ~。やっぱりオーブンのクセの見極めと、あと手慣れがポイント高なのよね~。だからみなさんも、諦めずにずっと続けて下さいね。いつかかならず、できるようになりますから」
あれから10年?20年?近くたち、ようやく私も先生の領域に少し近づけたかも!
本当に、途中で諦めないでよかったです。
↓実家のお重に入っていた、ゆきうさぎ作の伊達巻き。沢山食べられたか、もうあと2個しかない(笑)
学問やスポーツ、仕事はある程度の時間をこなしたら、テストされたり結果を出さなきゃならないことが多いですが。
家事だけは積み重ねの歴史というか、最初は出来なくても、根気さえあればなんとかなるものだなー、と思います^^
さて、これにて「おせちレシピ」は終了。
次回は、このおせち群をどう通常家事を回しつつ時間内に作り終えるのか、その段取りを記事にしようと思っています。
これも毎年効率化を図ってきたので、参考になれば幸いです♪
それでは、また。
ごきげんよう。
(おせちの段取りはこちら↓)