【おせち料理レシピ】定番の一品⑥・お煮染め その5《れんこん》
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みなさん、こんにちは。ゆきうさぎです。
1月は、我が家のおせちレシピを公開中。
結婚以来10数回、毎年、試行錯誤しながらより簡単な方法で・おいしく・味の伝統は守りつつな、おせち料理のレシピを自分なりに追求してきました。
昨年ブログを始めたので、これもなにかの縁、ここでレシピをまとめておくのも悪くないかとキーボード叩いている次第。
へ~、こんなふうに作ってる人もいるんだ~と、ご参考になれば幸いです♪
なお今回から数回は「お煮染め」レシピです。今日とあと1回でお煮染めはおしまいです。
お煮染め その5《れんこん》
しょっぱなからスミマセン! かなしいことに、写真がぶれてました。。
材料
れんこん:2節
だし汁:4カップ
さとう:大さじ5
しょうゆ:大さじ1
作り方
①れんこんをピーラーでむく。
②厚さ1cmの輪切りにして、酢水につける。
③鍋にだし汁と酢水から上げたれんこんを加え、中火で10分煮る。
④砂糖を加えて15分煮る。
⑤しょうゆを加えて汁気がなくなるまで煮る。
これも激しくブレてる……。なんかもうおせち作り累積??時間で疲れてたのかも。
あら熱が取れたら保存容器に移して完了です。
雑談・蓮はベトナムの国花
さて今回の雑談は蓮についてのお話しです。
日本の国花は言わずと知れた「桜」。
国民の生活や歴史、文化になくてはならない花だと思います。
桜と同じように、世界にはそれぞれの国を代表する花があるわけですが、私が3年ほど住んでいたベトナムの国花は「蓮」でした。
そう、まさにこの「れんこん」というわけです 笑
みなさんは蓮の花といえば、なにを思い浮かべますか?
私はなんといっても、お釈迦様の誕生シーンです。
「天上天下 唯我独尊」「天にも地にも 我一人」
はい、まさにこのシーン。
私、かつて通っていた幼稚園がお寺さんの運営する幼稚園だったんですよね。
三つ子の魂百までもとは、まさにこのこと。笑
この絵本は、私が幼稚園の時に園長先生から頂いたものです。(昭和の本であります。古い……)
そしてベトナムも日本と同じく大乗仏教の国でして、宗教的に一番多いのが仏教。次がキリスト教。
でもたぶんベトナム人のほうが、今の日本国民より仏教を日常的に信仰している気がします。
みんなしょっちゅうお寺に行くし、家の中にヤモリやアリがいても「仏教では共生」「命は尊い」みたいな感じで駆除しないで放置してたり。ゴキブリも殺さないで見てる気がする……。
ベトナムはお釈迦様のお生まれになったインドに近い環境なので、蓮も生育しやすく、日本よりもっと身近な存在なのだと思います。
ちょうど今週、夫がベトナムに出張しまして、おみやげに蓮の実の砂糖漬けを買ってきてくれました。
蓮はベトナム語ではセンといいます。
これはベトナム伝統の味で、食感は日本の甘納豆みたいなかんじ。でも食べると口と鼻の間を甘い蓮花の香りがふわっと抜けて、これがなんとも言えず美味というかお上品。
盛りつけた小皿はベトナムの伝統陶磁器でバチャン焼きと言います。
すべて人の手で絵付けされています。中国の明朝時代の陶磁器に影響を受けていると言われ、ベトナム土産としても人気が高いです。
ベトナムは発展途上国に入るので物価が安く、日本の手描き絵つけだったら相当お値段しますけど、バチャン焼きも非常にリーズナブルです。
ちなみに我が家で愛用しているのはバチャンだけではありません。
これはミンロン洋食器の白皿。蓮の花の絵入り。おせち写真の1枚目にも出てきてますね。
たしか1枚300円くらいだったです。激安~~!
というのもミンロン(Ming Long)は日本でいうとナルミやノリタケ、ヨーロッパだとイギリスのウェッジウッド、ドイツのローゼンタール、デンマークのダンスクと同等クラスのイメージです。
ベトナムが国を挙げててこ入れした洋食器メーカーで1970年創設。
ベトナムの高級レストランでもよく使用されています(ミンロン以外に良い洋食器メーカーがないという話もあるが……)。
ちなみに、よく日本のベトナム情報では「ミンロンはウエジ、ロイヤルコペンハーゲンと同等です」とか書かれているのですが、ここはえ?ハテナ?っていつも混乱するところ。
というのも、ヨーロッパ食器には明確な価値基準がありまして。
まず基本的にプリント<手書きで価値高です。
また王立で歴史がある制作元も新参と比べると価値高。
白色にもランクがあって、昔の王侯貴族が長年追求した青白いまでの白を再現している品が最高クラス。
たとえばマイセンは王立で、百年以上歴史のある秘伝のきわだつ白を再現していて、そこに何年も修行した資格持ちの職人だけが、手書きでふんだんに色を使っている(金も)ので、最高ランクというわけです。
ロイヤルコペンハーゲンも手書きで王立、白も追求しているのでクラス的にはマイセン、ヘレンド並。
ですが色を青単色使いにして、あのクラスにしては一番価格を抑えているわけですね。
それでもレース模様は、他の追随を許さぬ技術高です。
ようは、ウエジとロイヤルコペンは同等クラスじゃないよ~?と。
白の色だって全然ちがうし。ウエジはクリームがかった白ですが、コペンは青白い。そしてウエジはプリントだけどコペンは手書き、、。
なんかいつまでたっても誰も訂正しないので、つい書いてしまいましたが。
ミンロン洋食器は高級食器コペンではなくウエジウッドに近い中の上クラスで、フォーマルでもいけるけど、カジュアル使いもOKですよ、って立ち位置でしょうか。
ただノリタケのお皿が300円ってことはまずないですので、今、ベトナム行ってミンロン食器を購入するのはたぶん正解だと思います。
ベトナムがこのまま発展して、物価がそのうち上がったら、ミンロンもそんなに気軽に買えなくなるでしょうから。
で、どうも日本のガイドブックには、ミンロンよりバチャンのが今でもオススメになっているようなのですが。
私の友達の欧米人たちはバチャンより明らかにミンロン推しで、
「バチャンは……あれはまあ、お土産よね」
「ミンロンは質の割に安い!お買い得!」
と、団体様でわらわらとミンロンの直売所におもむき、1フルセット2フルセットと大人買いしてました。
ことほどさように、思い返してみれば欧米人が欲しがるベトナム製品と、日本人に人気のベトナム土産には、けっこう隔たりがありました。
欧米人マダムは日本人が好む安いカゴバッグや民芸品はさして推しではなく、あきらかに反応していたのはミンロン食器、刺繍製品、絹製品全般、ハンドメイドのドレスコード、アクセサリーなど。
これなんかは私がオーダーメイドした記念ワンピに入れてもらった蓮の花の絹糸刺繍なのですが、こういう系はかなり「いいな」「どこで手に入れたの!」と反応してました。
日本人はオーダーメイドというと、どうもアオザイをオーダーする人が多いようです。私は着ていく場所がないので作りませんでしたけど。
いやしかし、ベトナム人のこの手先の器用さは感嘆に値します。
これだけのクオリティーの刺繍を1日2日でやりきっちゃうんだから、本当にすごい。
ベトナムは刺繍製品土産も多いのですが、中でも国花である蓮の花刺繍はすごくたくさんバリエがあって、絵として飾っている人もいました。
れんこんも日常的に食べていて、日本だとおいもの煮っ転がし的な感じでよく副菜になったりもしていました。
また蓮の葉っぱはお茶になって、日本の緑茶並に普通に流通しています。
いや、緑茶というよりむしろ麦茶的かな。
ロータスティーは清涼感があって喉ごしよく、熱くしても冷たくしても飲める飲み物。
味はハーブティと緑茶の間みたいな感じ。
血圧を下げたり脂肪を取り除いたり、美肌効果や安眠効果もあるようです――。
さて、今回はれんこんつながりでベトナムの国花に焦点を当ててみましたが、いかがだったでしょうか?
私はベトナムに行くまでは、さして蓮に思い入れや知識はありませんでしたが、むこうで色々と聞いたり見たりして、今ではすっかり蓮ファンになりました☆
お正月にれんこん食べると、「あ~センだなあ」「ベトナム人の知り合いたち、元気かしら」と懐かしく思ったりしています。
それでは、また。
ごきげんよう♪
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