【詩エッセイ♪】 夢のたびびと101『あのとき君の手を、僕は』・今、目の前に現実があるから、創作できる
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こんにちは、ゆきうさぎです。
はじめましてのみなさま、ご訪問ありがとうございます☆
前からご覧になられているみなさま。引き続き「夢たび」お楽しみ下さい♪
子供の頃から夢を見ずにはいられないまま、大人になりました。そんなゆきうさぎが10年近く前に書いていた詩「夢のたびびと」に、このたび新たに「夢たび景色」を書き加えたものが、この詩エッセイです。
【夢たび101】『あのとき君の手を、僕は』
それまで赤ん坊みたいに笑っていた君の
唇がかすかにふるえたのを
僕は見逃せなかった
神経質にストローを動かす指
そんな君を 好きになったのは僕だから
見逃してやらなくちゃ
君のどうしようもなく好きだったアイツが
突然 店のドアを開けて入ってきたとしても
余裕の足取りで近づいてきて
君の心をかき乱すようなセリフを さらりと吐くから
・・・おまえが そもそもの元凶だろうが!
なぐってやろうかと思った。
くやしいけど
まだアイツのことが好きなんだろ?
そんな言葉が聞きたかったわけじゃないのに。
心と心の距離なんて
君の指にふれたかったんだ
僕は 何事もなかったように
つないでやりたかった
お次はどこの 空の下
【夢たび景色】今、目の前に現実があるから、創作できる
夢たび90番台はずーっと季節を歌った詩が続いていたのですが、100番以降は物語系に変わりました。
どうも10年前の99番か100番で、わたくし日本からベトナムへ引っ越したようです。←うろ覚え。
で、ゆきうさぎはまったく記憶になかったのですが、この101番を創作した時はちょうど以前の人から引き継いだメイドさんを解雇して、新任を雇うところのすったもんだしていた頃だったようで。
当時のコメントを発見しました。↓
「メイドさん交代の記事を書いているうちに、ひととひととの距離感みたいなものを、創作してみたくなり、書いてみました☆
書いてみて、我ながら、なんかいい感じに緊張感もあって、いい出来じゃない?って思いましたぁ。自画自賛。笑」
ほんと自画自賛だよ、あんたはまったく。苦笑
メイド有の暮らしについては、以前の夢たびでも書きましたが、↓
(そうだ↑この記事、カスタムURLを変更しちゃったら、ブックマークも☆も多かったんですけどほぼ全部消えちゃったんです~、B・☆つけてくださった方、申し訳ありません 汗)
メイドさん付の生活って、家に他人が入るので、それなりに問題も多かったんですよ。
と思って、当時のすったもんだを書いた記事探してみたら、これも発見!
さて、これから上手い着地点をみつけるべき? それとも、目の前にいる、なにかご縁があって出会ったこのひととのお別れを決断するべき?逡巡しているゆきうさぎに、突然帰りしな彼女が告げました。「あさってから、派遣先の会社の慰安旅行に行く予定なの。だから、今週は木・金とこられないわ」ということは。
イコール、ゆきうさぎ家的には、市場への買い出しは、木~日の4日間、ナシということになります。前々から決まっていた予定を、そんなに直前になって申告されたのに、びっくりしつつ、いやいや、ここは日本じゃないんだから、こういうモノかも、と自分を落ち着かせ、「わかった、じゃ、代わりの人が来るのね?」「来ないわ。いらないでしょう?
だって、わたしが休むのはたった2日間だけ。1週間っていうなら、友達に代わりをお願いするけど・・・2日間なら、いらないでしょう。それに、前に住んでいた奥さんの時も、いらなかったわ」そして、彼女は風のように、その場を立ち去ってゆきました(みなさんは、この挙動、どう思われます?)。ゆきうさぎは娘をあやしながら、あっ、なんか、もうダメかも・・・!って思いました、胸中、ざわざわと、イヤ~な波がたちはじめるのを、感じながら。なんて言ったら、よいのでしょう!この瞬間、見えた気がしたんですよね。見えちゃった、できればあまり見たくなかった、というべきかも。彼女の仕事に対するスタンスや、私たち家族に対してどう思っているか。
(休んだあとどうなるか想像しないのは、仕事に対する責任意識が、全般的に欠けているせいかしら? 根本がそれだと、ささいなミスを、そのつど、指摘する程度ではすまないかも・・・?)それに以前から何度か持ち出され、気になっていたのですが、前の住人の方がどう判断なさっていようと、それはゆきうさぎ家にはまったく関係の無いハナシではないかしら?道理の通らないことを理由にされても納得できないし、ゆきうさぎ的には、そのくらいのことは、言わずもがなわきまえてほしい。こうあってほしいと望む価値観と目の前の現実には、開きがありすぎて。でも・・・・その開きを埋めるにしても、彼女には、彼女の歩いてきた、人生の積み重ねもあるわけで。ゆきうさぎが要望したところで、一朝一夕でリセットできるモノではないだろうなぁ・・・と。
(中略)
派遣会社さんを通じてメイドさんを別の方に交代してもらいました。新しい方は驚いたことに次の週から働き初め、もうまもなく、いらして1ヶ月がたとうとしています・・・。なんか色々、カルチャーショックです・・・また今回の一件で、ゆきうさぎ、反省もあり、学びもあったなぁと思っています。メイドさんを使う際、絶対に雇用主と雇い人の力関係は崩してはならないのだなぁ、とか。
(中略)職場でもニガテな人との距離感って、すごく大切ですよね。近づきすぎたら軋轢を生みますけど、離れすぎても支障が出るし。メイドさんは職場ではなく自宅にいる人なので、ついつい、リラックスして気安くなってしまいがちなのですが。今回、せっかくすべてをリセットできたので、今後はいい距離感を保ちつつ、緊張感もなくさずに過ごしてゆきたいなぁ。なんて、思っているところです!おしまい☆追記:一昨日からこの記事を書いていて、ひとと、ひととの距離感って、ホント言葉に出来ないモノだなぁ~、なんて思っていたら、夢たび101が出来ちゃいました☆メイドさんのことを、そのまま文章にしても、あまりおもしろくないかな~なんて思って、感情移入しやすいシチュエーションで、緊張感のある関係ってなにかな~なんて、考えているうち、なかなかいいんじゃない?っていうシーンが浮かんだので、書いてみました☆夢たびもホント、現実世界の生活なしには、書けないな~、って思います・・・
(当時の記事から抜粋)
あのー、一言言ってイイですかね。
長い。
10年前から、ゆきうさぎの文章、長いってばよ。←今も長くてスミマセン。
しかし興味深いのは。
こういう状況にあって、なぜか101番みたいなアイデアが降ってくるんですね-、ワタクシの頭ってどうなってるんだろう。我ながら不思議だ。
メイドさんの出来事と、夢たび101番って、全然つながりませんよねー。
きっと101番を読んだ誰も、これができた背景にメイド解雇事件があるとは想像し得ないんじゃないか。
でもきっと、ゆきうさぎの中では凹凸がカチッとあって創作できたんだろうな。
そして10年たった今、当時をふりかえって何が一番おもしろいかって、このちぐはぐさかげんじゃないですか? と思ったので記事にしてみました。
以前なにかの教育本で、空想力について書かれたものがあったのですが、
「かつて監獄に入れられ、強制労働をさせられた人々の中で、空想力の高い人間ほど希望を失わず、生き延びる確率が高かったという事実がある」
というのを読んだ記憶があります。
なんでも空想力の強い人間は、今の辛い状況と自己を乖離でき、楽しいことを夢想できると。それが辛さを乗り切る原動力になったのだそうで。
対して空想力の弱い人間は、目の前で起きている現実しか見ることができないので、苦しい現実に絶望して自殺したり、弱ってしまうそうです。
たしかにメイドさんの件で嫌な思いをしている時に、101番みたいなことを頭の片側で思っていられれば、たとえ総括すれば「嫌な一日」だったとしても、そこそこワクワクはできたんじゃないかと、思われる。笑
私はこれを「脳内トリップ」と呼んでおります。
創作って、本当にinteresting。
お金も物もまったくいらないのも、すごく良いところ。
思えば小公女セーラも、赤毛のアンも、幸せなポリアンナも、昔の名作少女文学に出てくる主人公たちってみんな、苦しい時ほど空想しては、困難な現実を乗り切ってましたよね。
それにおそらく101番は、嫌な現実で心がさざ波立たなければ、創作され得なかったわけで。
みなさんにも
「今日はなんだかツイてない、不愉快な一日だったな~」
って日があるかと思いますが。
案外そういう日こそ、新しくなにかが生まれるチャンスなのかもしれないですね♪
それでは、また。
ごきげんよう。
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