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楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

【詩エッセイ♪】 夢のたびびと・11~12「心のありようって?」

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こんにちは、ゆきうさぎです。
はじめてのみなさま、Home, happy homeへいらして下さり、ありがとうございます!
子供の頃から夢を見ずにはいられないまま、大人になりました。
前からご覧になられているみなさま。引き続き、「夢たび」お楽しみ下さい♪
ちなみに、全部で103作ありますので、よろしかったらどうぞ最後までお付き合い下さいね☆

 

 

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イラスト提供:ふわふわ。り

 

 夢たび11 「大切なものは目に見えない」

 

太陽がまぶしい 海辺の街
ベゴニアが咲く窓辺で
お母さんが 女の子に本を読んでいる

本は いつも同じ
サンテグジュペリの 星の王子様

いつも同じ
お母さんの洋服も 女の子の髪型も
ふたりが食べた お昼のパンも
いつも同じ

だって二人は まずしいんだ
お父さんが いないから

でも女の子は ちゃんと知ってる
星の王子様はまだ むずかしいけど
お母さんの好きなセリフ ほら
「大切なモノは 目に見えないんだよ」

目を輝かせる 女の子
大好きなお母さんと 一緒にいられる時間
ほほえみかえすお母さんの 優しいまなざし

そうだね
大切なモノは 目に見えない

 

夢たび12 「雨上がり」

昨夜の 季節はずれの冷たい雨が
ひめしゃらの木の 淡い花を散らした

今は 元気なみつばちの羽音
ゆれる木もれび
若緑のかおり

ひめしゃらの下
たまりゅうの 針樅色の絨毯の上
白く澄んだ花々の 模様ができたよ

なぜだろう

なんだかとても静かで
幸せなんだ

 

【夢たび景色】 心のありようって? 

「大切なものは目に見えない」

みなさんは、サン・テグジュペリの「星の王子様」って本、ご存じですか。

カワイイ挿絵に似合わず深い話で、とっても有名な物語です。

作者はフランスの作家で飛行機のパイロットでもあった男性で、生まれはリヨン伯爵の子息。どうやら富裕というわけではなかったようですが、れっきとした貴族です。

志願兵として兵役につき、飛行機のパイロットとなった異例の経歴の持ち主で、26歳で作家デビュー、パイロットの経歴を生かした作品を書き始めます。

その後、第二次世界大戦にも参戦し、アメリカへ亡命。作家として活動していましたが、再度フランス空軍へ志願し参戦、その任務中に墜落死しました。

ジブリの宮崎さんが敬愛する作家としても有名です。

 

その「星の王子様」に出てくる名言に、「大切なものは目に見えない」というのがあるのですが、この詩はそこから着想を得て書いたものです。

「大切なものは目に見えない」。ということは逆説的に言えば「大切じゃないものは目に見える」。とも、考えられるわけで。

目に見えるお金や洋服、ブランド品などは、たしかに私たちの心を愉しませてくれますが、それはたぶん人生において、本当に大事なものではないんでしょうね。

ゆきうさぎも、楽しいことは大好きなんだけども!

盲目的に今、目の前に見える世界だけを追い求めるんじゃなく、他に本当に大切ななにかを置き去りにしていないかな?ってことを、時折、思い返すようにしています。

 

「雨上がり」

感覚的には松尾芭蕉の「古池や かわず飛びこむ 水の音」に近い状態かも。

ゆきうさぎの毎日は、音に囲まれています。スマホの着信音、レンジの音に洗濯機の音にお風呂の音に、外からは建物を建てる工事音、車の走る音、人の話し声、テレビの音、音、音。

もうずーっとそういう音が垂れ流される状態で生きてきて、それに埋没し、すっかり慣れちゃって、なんとも思わなくなっているのですが。

いやいや、たまには「静寂」も必要だよね?ってことで。

常に音に包まれていると、孤独は感じない代わりに、心の静謐さもなくなっちゃう気がする。

よく「ぐちゃぐちゃで散らかった家の中にいても、ちっとも気が休まらない」「ホテルやリゾート施設ですっきり広々とした空間にいるとくつろげる」って思いません?

あれと音を消すのも、同じ感覚じゃないかなぁって思います。

 

音もモノも情報も、現代はなんでも供給過多な気がします。

受け止めきれない量が押しよせてくるから、毎日あくせくあくせくしちゃって、休む暇もない。

疲れた-、が口癖なそこのアナタ、たまにはスピードダウンして心を静め、自分の心の奥底にどんな想いがあるのか、感じてみて下さいね☆

 

それではまた。

ごきげんよう^^

 

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