【詩エッセイ♪】 夢のたびびと96『おふとんの匂い』・ドイツとベトナムの寝具事情
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こんにちは、ゆきうさぎです。
はじめましてのみなさま、ご訪問ありがとうございます☆
前からご覧になられているみなさま。引き続き「夢たび」お楽しみ下さい♪
子供の頃から夢を見ずにはいられないまま、大人になりました。そんなゆきうさぎが10年近く前に書いていた詩「夢のたびびと」に、このたび新たに「夢たび景色」を書き加えたものが、この詩エッセイです。
【夢たび95】『おふとんの匂い』
おふとん干しましょ
冬の陽ざしは 短くて
ひょっこり影が 伸びてきたら
洗濯物は早めに 店じまい
お日さまの あったかな匂い
こころ楽しく 眠りましょ
今宵はどんな夢を 見るかしら?
春はもうすぐ そこまで
【夢たび景色】ドイツとベトナムの寝具事情
みなさんは、普段どんな掛け布団を使ってますか??
我が家では季節にわけて3種の布団を使い分けています!!
ということで、今日はお布団のお話。
ゆきうさぎは東京生まれ育ちですが、子供の頃6年ドイツに、結婚して子連れで3年ベトナムに住んでいました。
このため、三カ国のお布団事情を数年にわたり、まさに体感してきています。
しかもドイツは零下20度になったりもする乾燥した冬気候国、ベトナムは40度以上の日が2ヶ月以上続く湿気た夏気候国です。
日本よりそうとう寒い国と暑い国。
当然、この2カ国のお布団は材質も取り扱い方も、日本とはちがう。
けれども日本は四季のある国なので、夏はベトナムに近いし、冬はドイツに近い。
これが、我が家が三種の布団を使い分けるにいたった理由です。
ドイツ寝具の特徴
ドイツという国は基本的に北海道より緯度が上。
そのわりには激寒くならないのは、北大西洋をめぐる海流によるところが大きいです。
しかし、そうは言っても東京がイタリアのローマと同じくらいの気候なので、ドイツはかなりそこから比べると寒くて乾燥している国になります。
気候は基本的に夏と冬。春と秋は2週間くらいしかないイメージ。
そして夏でも25度以上にはなかなかならない。対して冬は零下10度以下はざら。
このような寒い国で一般的に使われているお布団は、羽布団です。
しかも日本で流通している一般的な羽布団より、かなり暖かいのがスタンダードです。
羽の量がちがう。少し重量がある。そして羽の品質が、日本の羽よりも良質(=暖かい)。
それはひとえに「寒い」から。
日本の普通の羽布団だと、ドイツの冬は寒くて風邪を引いてしまうレベルです。
家の中は全館暖房、セントラルヒーティングが使われてはいるんですが、それでも寒い。
また、日本とは決定的にちがうのが、羽枕。
ドイツの羽枕は正方形で、ものすごく大きいです。
日本の枕の倍以上の大きさはある。
なぜか。
それは就寝中「頭、肩を冷やさない」ためなのです。
よく外国の映画で、見たことありませんか?
頭が埋まっちゃうくらいふっかふかで大きな羽枕。
あれは、あの枕に頭と肩を埋めて、顎まで温かい羽布団を被って寝ることで、寝冷えを防いでいるんですね。
逆に、あの枕じゃないと、夜中に脳が冷えすぎて、朝、起床したら頭痛でガンガンする、みたいな事態に陥ったりする。
なので日本のそば殻枕とか、全部NG!!
日本の枕に保温機能はない。でもドイツの枕には必須機能なんですよ。
そして、この羽布団というものは朝、窓辺で外気にあてながら膨らますメンテナンスが必要です。
ドイツでは子供のお手伝いに「羽布団をケアする」というのがあるくらい。
羽布団というものに、天日干しの必要はありません。
また、そもそもドイツには日本ではアタリマエの、天日干しの文化がありません。
ドイツでは「洗濯物を外に干す」のはNGです。
家屋の半地下が洗濯室になっており、ここにだいたい洗濯機があって、干し場と併用。
庭やバルコニーに下着その他を干すなんて……!
そんな誰がみるかわからないところに家族の洗濯物を晒すなんて、なんて恥ずかしい、みっともない、という考え方なんですね。
だから大概のドイツ人は、日本に来て、ベランダにはためく洗濯物を見てショックを受けるみたいですよ。
「なにあれ~!ウソでしょ、ぎょえー」ってなかんじで。苦笑
そんなわけで、羽布団&羽枕は、窓辺でぱんぱんふかふかと形を整え、ベッドメーキングして完了になります。
毎日、使ったらかならずこれをやらないと、羽布団はあっという間にぺしゃんこになり、保温機能も半減してしまうんですね。
広々したベッドにスプリングの効いた高性能マットレス。
そこに綿シーツを引き、上には高品質な羽布団と羽枕。
これがドイツ寝具のスタンダード。
ベトナム寝具の特徴
こちらはドイツと打って変わった常夏の国。
基本的に掛け布団はタオルケットみたいなものか、薄い綿布団です。
ベトナムはフランス占領下の時代に生活様式一般がフランスナイズされたので、基本的にベトナム人がおうちで使っているのもベッドです。
ただしマットレスが激固くて、「これがマットレスか?!」って代物でした。
日本のせんべい布団よりもっと硬い。
なんであんなに固くするんだかまったくわからないけれど、欧米人には大大不評で、彼らはわざわざ欧米人仕様のホテルマットレスを、ホーチミンの専門店で特注してました!
そしてシーツ類は綿シーチング、一択。
ベトナムは太陽光線が日本よりよほど強いので、丈夫な綿でないとすぐにもろもろになってしまうのですね。
また、当地は虫地獄なので、ノミやダニも多く、シーツもしょっちゅう洗濯する必要があるのですが、洗濯に強いのも、汗を吸いやすくて化学繊維でないのも綿だけです。
また、薄い綿布団は、冷房の効いた部屋にちょうどいい案配でした。
タオルケットだと確実に寝冷えするんですが、綿布団は寝冷えしにくい。
ベトナム人って、冷房の設定温度を22度にするんですよね。
日本人からすると寒いんですけど、当地では「ちょっと寒いくらい=おもてなし温度」って考え方があるようです。
それに乾期に入って連日43度とかになると、冷房22度でだいたい室内温度が28度なんですよね。
エアコンありでも冷房効いてない?くらいに感じるのが、室外40度以上の世界です。
この湿度と温度+エアコン部屋で寝て、疲れを取るのにちょうど良いのが綿布団でした。
余談ですが、つい先日、地球温暖化サミットでスウェーデン人の少女、グレタ・トゥンベリさんが、怒りに燃えて泣きながら訴えてましたけれど、そうそう温暖化に歯止めはきかないだろうなー、というのがゆきうさぎの実感でして。
だって80年代からずーっと温暖化対策って言われてたのに、有効な手を打てなかったでしょ。←トゥンベリさんくらいのころから、ずっとやきもきしつつ40代になってしまった人。
だから日本も、もう近々40度超えの夏が普通になるんじゃないかと思ってるのですが。
常々ワタクシ40度超を日本のニュース番組が毎夏、驚天動地な騒ぎ方で報道しているのを見るにつけ、じつは、けっこう違和感があるのですね。
だって世界には、50度の夏が毎年くる国もあるくらいで、みんなそれでも平気な顔で生きてるんですよ、、、
ベトナムだって毎日40度超で2ヶ月ですよ。
日本で40度2ヶ月以上は、さすがにたぶんまだ先の未来でしょう。
40度の日々は、たしかに身体にきついですよ。
しかしながら本当に注意しなければいけないポイントは、最高気温が何度になったかではなく、40度超えが何日連続で続いたかです。
連続1ヶ月以内で日本製のエアコンを使えるならば、適正に対処しているかぎり(一番暑い頃合いは原則室内待機、睡眠時間を1時間長く取る、食事に気をつける等)身体に深刻なダメージはきにくいはず。
ようは暑くなったのなら、いつまでも昔の日本のやり方を踏襲していないで、暑い国からどう暑さをやりすごすのかを学べばいいんじゃないでしょうか?
ベトナム人の暑さへの向き合い方なんかは、参考になると思いますよ。
報道機関はいたずらに騒ぎ立てて市民の不安を煽るのではなく、ここから先の時代を生き抜く知恵を、積極的に紹介すべきではないかと思います――。
そして、ゆきうさぎ家の場合
このようなわけで、ワタクシは日本の和布団で育ち、小学校からドイツ式の寝具に染まり、結婚してからは南国式の布団の利便性を学びました。
どの寝具にも気候風土に即した構造とメンテナンスがある。
ゆえに、形だけ取り入れてもダメなんですよね。
現在、我が家では
①冬は羽布団、
②春と秋は中厚の綿布団、
③夏は薄い肌掛け布団
この三種をローテーションしています。
特記したい点として、
②③の綿布団は安価で、かつ家庭用洗濯機で洗えること。
①は中級~上級の羽布団であること。
です。
うちの子供は小さい頃、ちょっとぜんそく気味だったんですね。
寝具にダニがいるっていうでしょ。あれはあたっているなと実感していて。
というのも、羽布団に代えるととたんにみんな咳をしやすくなるんですよ。
だから我が家は自宅で洗えない羽布団の使用期間は、冬のみとしています。
また、子供たちはよくおねしょもしていたのですが、こうなると布団というものは洗えないと非常に衛生的に問題なわけで、、、
ゆきうさぎ宅の綿布団は
①洗えること
②安価であること
③抗菌加工
④日本製
を重視して選びました。
現在はこちらのお布団専門店の布団を使っています↓
肌掛け布団(夏)
合い掛け布団(春・秋)
じつは冬場は綿布団だと、たとえ暖かい湘南でも寒すぎてNGでした。
暖を取ろうとすると、綿は重すぎて身体が筋肉痛になったりするので、冬場はドイツ式を参考に、ケチらず、いい羽布団を使っています。
いい羽布団は廉価品より、羽が軽くて暖かいんですよね。
「1年のうちに三種も布団を併用!?」
と思われるかもしれませんが、ゆきうさぎ家では布団で温湿度調節をするので、逆に使用していないものもありまして。それは、
・タオルケット
・季節に応じたシーツ、寝具カバー(起毛したフリースとか、色々ありますよね)
などです。
とにかくシーツ類は一年中綿(シーチング生地)一種です。
そしてタオルケットは冷房を使用した室内で使うには薄すぎて、喉風邪などの原因となるので使用しません。綿布団のがいい。
また普段の取り扱いとして、綿の取り扱いやすいシーツや布団カバー類は、毎週末にかならず家族全員分を洗濯します。これがぜんそくとダニ予防になっている。
シーズンが終われば綿布団は洗濯機で丸洗いしてから、収納袋に収納します。
洗い立てで、天日干しした、清潔な布団はめっちゃ気持ちいい!!
一日の何割かをすごす道具だからこそ、メンテナンスの簡便さや材質には気を遣って、安眠できるといいですよね♪
それでは、また。
ごきげんよう。
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