【コロナと私⑫】それでも花咲く春の庭・ものぐさガーデニング 前編
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みなさん、こんにちは。
ゆきうさぎです♪
コロナ自粛があけて、ようやく子供達の分散登校がスタートしました!
3月から5月まで、長かった引きこもり生活。
人間は災厄に見舞われて汲々としていましたが、ふと横を見れば、植物界にとってはいたっていつもの春到来でした。
ああ、地球では人の病なんか関係なく生き、命を繋いでいる生き物もたくさんいるんだなぁ。
と、なんだかホッとする毎日。
さてブログ始めてもうすぐ1年というころになって、ようやくこの話題に言及することができましたが、じつは私、ガーデニング好き。というかガーデナーです。←ホント今更。。。
ガーデニング始めて10年くらいはもう、たったでしょうか。
いろいろありまして、今や自分の家の庭だけでなく親の庭も管理しております。
というわけで、人間が右往左往している間に植物たちがこの春、どう花咲いていたのか、駆け足で振り返ってみたいと思います♪
3月
コロナ自粛が始まった当初に花開いたのは、花桃でした。
この木は娘が生まれた年に植樹した、いわば「娘の木」。
去年、強剪定したので今年はあまり花をつけませんでしたが、我が家では「桜の花見ならぬ桃の花見」を毎年やっています。
今年も元気いっぱい♪ 春がくるんだな~☆ とワクワク。
ちなみにこのころ家の中では、なぜか夏の花のハイビスカスが毎日咲いてました(笑)フライングすぎ。
花桃と同時並行でカイドウも満開に。これも桜みたいなので、今年のお花見は桃とカイドウで十分、満足しました。
4月
こちらはイベリス。冬花ですが、4月になってもまだまだ咲いてました。
冬ってあまり花がない季節なんですけど、暗い天気の中で白花が発光するように咲くのですごく美しい。
オステオスペルマムと、、、左はなんだっけ←オイ。たぶんアリッサムの園芸種。
ちなみにマムは3年目です。自生してます。
そのうち、チューリップが咲き始めました♪
球根系は秋に植えて、どこに植えたっけくらいな認識なのですが、勝手に出てきてくれて庭が華やぐので好き。
そして私、面倒な球根掘り出しはしていません。昔はやってましたけどね。
公園のチューリップほど大輪にはならないですが、自生したチューリップも土が合えば勝手に増えて咲いてるので、基本ほったらかしです(笑)
あと、ちょっとこの場所、お掃除前で汚いですが、、、↓
ほぼ1年放置してたオステオスペルマムも復活(笑)これはたしか2年物かな?
今年はコロナで新しく花を買いに行けなかったので、基本的に今まで植えたモノたちだけで春祭りをしてたのですが、けっこうみんな、ちゃんと冬を生き延びてて嬉しかったです♪
こちら、4年物のマーガレット。
ここにはかつて3人くらいマーガレットがいましたが、今は一人だけ。
このコーナー、脇にコーヒー(茶色葉)がいて、手前にブルーデイジー(黄色葉)がいて、後ろはバラ、下草に多肉植物を置いているので、彩り的にけっこう色彩が美しく、高低差も出ていて、個人的にお気に入り空間です♪
冬場を盛り上げてくれたパンジーたちもまだ健在。
私がいきつけのナーサリー、インナチュラルさんでゲットしたものたち。
とにかく扱っている草花全般、色味がすべてオサレなんですよね。
あー、お店もう開いたかしら。
色々仕入れたいものが沢山ありすぎ。(笑)
芝桜。
小手毬も満開。ちょっともっさりしすぎ(汗)
アジュガや銀葉サルビアなんかもいるんですが、、なんか皆ほんと放置してたら勝手に咲きました状態(笑)
自粛生活の最初のころって、子供が毎日家にいるので大わらわでしたから、あんまり手入れできなかったんですよね。
まだ4月始めだし、まあ皆元気でよかった、あとで剪定するからー!
みたいな感じでいました(笑)
ツワブキやらユキノシタやら日陰系もぽつぽつ咲いてたんですが、ひっそり咲いてひっそり終わってました(笑)
ライラックとか。↑
ウェストリンギアとか。↑
後ろのドウダンツツジもちょこちょこっと咲いてたんですけど、撮り逃しました(苦笑)
あと、うちはゼラニウムが繁殖してまして。(手前は銀葉のウェストリンギア)
これは4月なんですけど、5月になるともっと花盛りになるのですが、まったく水やりしていません。というとだいたいみんな驚く。
こちらは赤♪
ピンクも赤も、もう7,8年物になるのかな。
えらい増殖しちゃって、3年前くらいに一回強剪定しましたけど、あとは放置です。
でも毎年、ほぼ1年中咲いてます。
ドイツではこれをベランダプランツにしているので、ガーデニング初心者だったころ、懐かしいなぁという気持ちもあり、最初の一歩で植えたんですが。
私は言いたい。
もしなにか花を植えたい、けど何にしたら良いかわからない、という人がいたら、まずはゼラニウムを薦めます。
蚊避けになる(と言われているだけで蚊には刺されるけど)し、地植えにすれば放置しても大丈夫だし、1年中咲いているし、大きくなりすぎず、小さいままでもなく。
花がら摘みもそんなに面倒じゃないし、苗の値段もそんなに高くない。
ガーデニングを成功させるコツ。それは、自分を認めること
私のガーデニングコンセプトは基本「ものぐさガーデニング」。
手入れをしなくても、勝手に植物が育って花をつけるガーデニングを目指しています(なにを偉そうに!)。
これは、まだ私が右も左もわからない、ガーデニング初心者だったころ、出会った本です。
我が家はわりと庭が首都圏にしては広め。そして中古の家を買った関係で、最初から和風の庭がついていた。ええ、ン十年物の、木がみっしり生い茂った、純和風なお庭でした、花は皆無。
でも私はドイツ育ちで、本場のイングリッシュガーデンだらけな環境だった人。和風なお庭を見ても、外国人的な視点で「オ~、ワンダフル」とは思えど、全然しっくりこなかった。
てか、バラ植えたい!
でもこの本を読むと「憧れの外国風なガーデニングは大変ですよ~。日本では日本の気候風土にあった植物を自生させる方が楽ですよ~」
って書いてある。
「そもそも、あなたはガーデニングに命かけられるほど、植物大好き人間ですか?それとも、なるべく手入れしないでただ、庭を眺めていたい人ですか。庭って何年も何年もお付き合いしていくものですよ、最初の数年だけ張り切って、あと放置して、やれさびちゃったら、とんでもないことになりますよ~」
はっ。
そこからいろいろと研究しはじめました。
気分で好きな花を適当に植えちゃダメ!
庭は計算して作るモノ!
この本は3年がかりで一つの庭を仕上げていった工程が参考になりました。
植えるのにオススメなお花のお勉強は、この本が良かった。
とにかく3年くらいは園芸・ガーデニング本を読み漁り、毎週のようにナーサリーに通い、店員さんに質問しまくりました(笑)。
だって失敗したくないし。
それに植物は生き物です。
私にとってはペットと同じ。
だからぞんざいに扱うわけにはいきません、が、弱い子はめっちゃ手がかかる上に病にやられたりしてお亡くなりになったりする。
子育てのスキマ時間を見つけては草むしりし、土をつくり、肥料を入れて水をやり、薬を散布する毎日×数年間。
何回目かの春が巡ってきて、自分もそろそろ初心者ガーデナーは脱却したかな。くらいになったとき、ようやく「眺めて楽しく美しい、手入れはほとんどしなくていい」庭ができあがっていました。
庭は生き物なので、ちょっとでも背伸びしたり無理すると、全部、その虚栄心が自分に跳ね返ってきます。
絶対に無理はしない。
ありのままの自分が世話できる植物だけを、よくよく吟味して植える。
そのためにはまず、自己分析から始めないといけないんですけどね、、、。
自分の気質を考えながら庭を造ることは、同時に素の自分を受け入れることにもつながっていました。
最初の2年くらいはだいぶ失敗もありましたけれど、そうやってできあがったお庭は、けっこう満足度も高くて、誰に褒められずとも、自分が眺めて癒やされる空間になっていました。
そうか~。汗水垂らして何年と、自分のために働いてもいいんだな。
自分を喜ばすために働いた結果、家族やお客様にも、この空間を楽しんでもらえている。つまり他人が最初に在るんじゃなくて、まずは自分ありきなんだ。
専業主婦を長くやっていると、お金などの目に見える対価は入ってこないので、どうしても報酬というか評価が、他者からの賛辞やら感謝になりやすいのですが――。
庭と対話しているうちに、だんだん軸がはっきり自分にむいて、他者の視線はどんどん縮んでちっぽけになり、やがてまったく気にならなくなりました。
それより今では、人同士の限定的な繋がりを超えたところにある、もっと大きなこの世界、自然と自我との交流みたいなモノに、心が解き放たれていくのを感じます。
庭ってけっこう奥深い。
ただ、どうしても一つだけ物足りなかったことがあったんです。
それはバラを植えたいってこと。
バラは初心者には無理だって思ってたので、ずーっと我慢して素通りしてたのですが、でもやっぱり、庭をやっているモチベーションとしてもバラが欲しかった。
で、けっきょく植えちゃったわけなんですが。↓笑
その話は後編にて。
それにしても、うちで世話している植物って今、何十種いるんだろう?
ガーデニングしていると、まるで海賊船の船長になったみたいな気分で、一人で庭にいても全然寂しくないんですよね。
感覚としては〇〇の花の精や、××の木の精に囲まれて作業してるような、不思議な感じです。
みんながこっちを見て笑っているし、こちらもみんなを見回って「ごきげんよう」「病気はしてない?」「お腹空いてない?」って聞いてるような。
そして彼らは人間じゃないので、人とはちがった感性で同じ時を生きている。
たとえば人間がけっして気づけない、風が冬から春に変わる直前を、植物たちはしっかり捕らえています。
よくよく馴染みの木を見ていると「あれっ、なんかいきなり芽吹いた?」と気づくことがあったりして。
そういう時は「ああ、これからなにかが起きるんだな~」「もしかしたら嵐がくるかもな~」「風が変わるんだな~」と、彼らの備えからこちらも学んだりする。
病で人間が活動を停止したおかげで、地球を覆っていたガスが多少はれたと聞くと、空も心なしか青く感じる今日この頃――。
このコロナの春を、私は馴染みの木々や草花と共に過ごせて、本当に良かったと思います。
病が蔓延しようと四季は巡り、世界は春。
今年も光に満ちて穏やかで、土と花が静かに香る、とても美しい一時でした。後編に続く。
それでは、また。
ごきげんよう。