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楽しく暮らそう。ゆきうさぎの創作雑記

【現実になった火曜サスペンス他】ベトナムってどんな国? 3年暮らしてみて、思ったこと⑦

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みなさん、こんにちは。
ゆきうさぎです。
自作小説が入賞して、リアルのほうもちょっとした騒ぎになったのですが。
そこは自粛生活中、基本的に友人や親戚にも会えないので、だいぶ落ちついてきました(笑)
みなさま前記事では、たくさんたくさん、嬉しいコメントをお寄せ下さり、大変ありがとうございました!! 

勇気100倍、またここからがんばっていこう!ってホントに思えました。

そうそう、ここのところ我が家でブームになっているのが、ゴールデンボンバーさん「女々しくて」の替え歌「自粛して」。

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この歌の「辛いよ~♪」ってところが、もーツボで(笑)
そうか、私は辛かったんだ!
って自覚しました(笑)

この歌、なんと本家の鬼龍院さんがこの替え歌を聴いて、自らカバーされたので話題になってるみたいなんですが、

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鬼龍院さんって、いい人ですね~~☆☆
今まで紅白でお見かけするくらいで、ほとんど存じ上げなかったんですけど、俄然好感度がアップしました。

このYouTubeは妹が教えてくれたのですが、替え歌その2でKing Gnuさんの「白日」もおかしかったです。

www.youtube.com

みんな色々考えるなぁ。

3月始めの休校以来、自粛生活も長くなって、最近どうも今日は何曜日なのかわからなくなって来つつあったり。
毎日の家事育児に加え、子供×2人分のお勉強を見るのがけっこう大変というか、4月になって新しい単元を教え始めてから疲労感が増したところもあったのですが、、。
こういう時の笑いは救いになりますね~。

近況はそんなかんじですが、今日からまたベトナム体験記の続きを書いていこうと思います♪

 

yukiusagi-home.hatenablog.com

私はベトナムに、かつて3年住んでいました(ドイツには6年住んでいました)
この間に息子を妊娠、出産したこともあり、当地には色々な思い出がありますが、、、今回はおもに日本との暮らしの比較と生活体験談をベースに書いています。

それでは、どうぞ☆

マンゴーの証拠写真

まずはこの記事の一つ前に書いたマンゴーの話を振り返ります。
「庭に植わっている果実は誰のモノ?」
って話、皆さん覚えてますでしょうか。
そう、うちのメイドさんの友達が、隣庭に生えてるマンゴーを取っていった話↓

ベトナム写真を振り返ってみていたら、なんとこの時の証拠写真が出てきました(笑)

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ほらね、たしかにこのマンゴーの木、うちの庭じゃなく隣の庭に生えてるでしょ。
でも隣の庭からは、うちのほうにあるマンゴーは収穫できないんですよ。これを…

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おりゃーっ、とばかりに棒でつつくおばちゃん(笑)

ちなみに、このおばちゃんは、ちょっと歩いた先の区画で働いてたメイドさんで、うちのメイドではありません(^_^;)
そして、この長い棒も我が家にあったものじゃありません。
どこから持参したんだろう。。。

最初は一人でやってたんですけど、埒があかなかったようで、最後は複数人でにぎにぎしく収穫してました(隣の庭木の果実を)。

あと、うちの守衛さんが通りすがりの少年に取らせた椰子の実。

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もー、取ったまんまっすね(笑)
これ、割れなくて、難儀したわけですが。詳しくは前の記事参照。

なんていうかホント、現地にいると自分もアバウトさにどんどん磨きがかかっていき。
日本でぎゃーぎゃーもめる類いのことは大概「どーでもいいよ、その程度」みたいな気分になっていったのでありました。

現実になった火曜サスペンス劇場

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(写真:ベトナムの結婚式。普通に400人とか集まる。子供は宴会場で走り回ってるが誰も注意しない。遠すぎて花嫁花婿見えませーん 笑)

しかるに、こういうアバウトさが命を脅かす場面もありました。
ベトナムのインフラは日本と比べると、まだまだ整備が遅れています。
電気は電線を伝って供給されていますけれど、ガスはプロパンガス。
日本のプロパンガスボンベはたいてい家屋の外に設置されているかと思いますが、ベトナムは小さいタンクが台所の流し下に直接置かれていることが多いです。

これって、安全性としちゃどうなんだろう?
私は初めてベトナムの家に入った時から、ちょっとそこが疑問だったのですが。
まあ、普通に料理するのになにか支障を来すこともないし、いちいち日本とちがう点をあげつらっていてもしかたがないので、黙って郷に従っておりました。

しかしガスボンベ、1つしかないんですよ。
だから料理中、だんだん火が小さくなっていき、ついにガスが切れたら、電話して代えてもらうまで使えないの。
これも大層不便でしたけど、なんでも慣れちゃうと、まあ生活できちゃうところが人間ってすごい。

で、ある日もそんなふうにガスボンベを代えてもらい、強まった火力で料理していたのですが。
すべて料理し終えてリビングで憩っており、そのあとまた台所へ行ったら、
異様に室内がガス臭い。
えっ、なんじゃこれは、と台所の流し下を開けば、ガスボンベが音を立ててました、
シューシューシュー。

わー、こういうシーンってなんか見たことある!
そうだ火曜サスペンス劇場で、悪者が誰かを殺そうとガス栓をわざとひねった、あの時の音だよ~~!!

つーかこれは目の前で起きてるリアルで、この部屋もしや爆発寸前なんじゃないか?!

ぎゃあっ。

で大慌てでガス会社に電話したら、いつも3時間くらいは来ないのに10分でやってきました、お兄ちゃん達。
さすがに慌てた様子でばたばた、がたがたと事態を収束し(消防隊みたいな体制で)、家の窓という窓、戸という戸を全開にするよう指示を出して去って行きました。
その日、家の中に大量の蚊とヤモリがいたのはいうまでもありません。

ちなみにこういう場合も、切れたり怒ったりはしません、注意するだけ。
「次からちゃんとやってくださいね!」
世界には、日本のようなレベルでお仕事する人たちばかりじゃないという話。でもそれで死んだらしゃれにならんけど。。。

現実になったウルトラ特撮

そしてアバウトなのはなにも、家の環境だけじゃありません。
もうね、なんていうか街中、国中がこういうノリなんですね。
ある日リビングでくつろいでいたら、突然、大通りのほうでどっかーん!と大爆発が起きました。
家は揺れ、窓ガラスは振動で震え、私は割れるかなと思ったくらい。
外をみれば、ウルトラマンが怪獣をビームでやっつけたような、巨大な火柱が上がっている。
えっ、何事?
慌てたのはなにも私だけじゃなく、メイドさんも守衛さんも、みんな家の外へ出て野次馬状態。

その5分後くらいにメイドさんが戻ってきました、
「わかったよ~。今、うちの前の電柱を伝ってる伝線が切れて、ショートしたんだって。あの爆発は電線が切れた音だったみたい~」

想像できますか、みなさん、ご自分の家の前の電線がある日、意味も無く切れる事態を。
しかるにベトナムでは電線が切れるのはわりと普通で、切れた電線がぷらんぷらん歩道にかかっているところに、幼児が通りかかって感電死するなんて事故も、わりと頻繁にある話なのです。

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(写真:うちの庭。いつも花盛り)
外はいいお天気で、やがてみんなまた、何事もなかったかのように普段の生活をし始めました。

その次の日。
娘を幼稚園に送っていくと、近くに住んでいるイギリス人のママ友が走り寄ってきました、
「ねえ、ゆきうさぎは昨日、平気だった?!」
「え。なんの話かな」←あんまり毎日頻繁にいろいろアクシデントがあるので、私、もうすでに昨日の不具合なんて忘れてます。
「昨日、すぐ近くで電線が切れて、大爆発があったのよ!」
「あー! そうそう、それね、うちの真ん前で起きたの、映画のワンシーンみたいだったー!」
「嘘でしょ、あなたの家の前だったの?! もー、その爆発のせいで大変だったのよ」
「え、なにが」
「は? あなたの家だって被害を受けたでしょ?」
えええ、なんだろう。

すると彼女はぷんぷんしながら言い放ちました、
「おかげでうちの区画は全世帯、あれから停電したのよ!今朝ようやく復旧したけど、約1日、トイレにも行けなかったんだからっ」
オーマイガー。

強風で倒れる電柱と、ゴジラの電線

ちょっと写真がなかったので、↓拝借ですが。

gucci-vietnam.com

そもそも、なんというかベトナムの電線って、ほんといい加減の極致でして、日本じゃ考えられないような、ゴジラの電線なんですよ。
たぶん工事してる人たちも、もはやどれがどの電線かなんてわからないんじゃないかと思われる。
だからとりあえず、新設の電線をどんどんテキトーにつないで、つないで、つないで。。。

で、電柱もいい加減にたててあるので、ある日、ゆきうさぎの家の前の電柱が、重みに耐えかねたように、じょじょに傾いていたんですね。
わー、これ絶対、いつか倒れるよと通報したら、工事の人が数人きて、ちゃっちゃといじくりまわし、すぐに去って行きまして。
オイオイまたテキトーにやっただろ、全然直ってないじゃん、と思ってメイドさんと眺めていたところ、それから三日後くらいに強風が吹いたんですね。

ええ、案の定、電柱ぼっきりと折れました
で、また停電(苦笑)。

今度は前回のウルトラ特撮より広範囲に停電したらしく、見覚えのある工事業者さんたちがまた、バイクで騒々しく乗り付けてきたな~と思ったら。

なんと倒れた電柱を、今度はただ横向きに立て直し、半日くらいで作業を終えて去って行きました(爆)

この電柱もまた倒れるんじゃないか、うちに倒れてきたらどうしよう、と私もしばらく気が気でなかったのですが。
しばらく倒れてこなかったので、まあもう気にしないでいいか、と、そのうち忘れました(笑)
けっこう傾いてはいましたが、ようは倒れないで役目を果たしているかぎりはセーフなわけなので。←この考え方がすでにベトナム化している!
今頃はどうなったんだろうなー、あの電柱。

日本だと電力会社の人たちが、特殊車両でやってきて、なんか箱みたいのに乗って作業していて、周りも通行止めになりますけれど、ベトナムにはもちろんそんな素敵でお高い車両なんかないので、工事する男の人たちは、基本的に素足で電柱に登って作業してました。
はっきり言って、椰子の木に登るのと大差ない。
そして、その直下を通行するバイクも通行止めなんかになってないので、私はもし作業してる人がペンチとか工具を落としたら、下にいる人たちは死んじゃうんじゃなかろうかと、はらはらしました、が――。

ベトナムには地震がないんですよ。
だからビルを建てる時も、かなりいい加減。
足場も支えも木材で、そこを素足なりビーチサンダルの工事業者さんたちが肉体労働してるんですが、どうにもその作業っぷりが手工業なんですよねー。

たまにできたての素敵なビルさえ、傾いてることありました(爆)
二階がやや右にかしいでいて、三階がやや左にかしいでいるので、なんとなく均衡がとれてまーす、みたいな……(苦笑)
いや、ほんとにね、うちは床にボール置くと転がっていくよって話、けっこう聞いたんですよ。普通に。

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 (写真:ベトナム式アイスコーヒー、カフェ・スア・ダー。隣にあるのはサービスのアイス蓮茶)

前述したイギリス人のママ友は、イギリス人らしく真面目だったので、こういうベトナム南部のアバウトさに時々辟易して、カフェでくだを巻くことがありました。
うちの近くには街一番の流行りのカフェがあったので、しょっちゅうお茶してたんですね、、。
「まったく、もう、なんて国なのかしら、ここはっ! すべてがルーズすぎる!」
「そこはたしかにアグリーするけど、でもさ~、たぶんそれってここの気候のせいじゃないの」
「え、どういうこと?」
「イギリスっていつも雨か曇りで暗いでしょ。だからイギリスの人たちって晴れてる南欧が好きなわけだけど。でもイギリス人が勤勉に働いて、産業革命を起こしたのって、あの気候のせいじゃないのかなー」
「え」
「日本もさ、地震はある、火山は爆発する、大雨は降る、災害列島なわけ。だからあそこの島に住んでると、勤勉に働かない=餓死するって感じなんだよね。冬だって寒いし。でも、ここって全然、そうじゃないじゃない」
「……」
「いつも晴れてて、一年中夏で、花が咲いてて。食べ物いっぱいあるし、餓えも寒さもまったく関係ない場所でさー、勤勉とか真面目とか、無理なんじゃない」
「……」
「たとえば、この太陽が1ヶ月くらい日食とかで曇ってたら、ここの人たちも、ちょっとは考えが変わるかもしれないけど。なんか私も、ここにきてからずいぶんルーズになったなって、自覚あるもん」
「なるほど……」

私が以前住んでいたドイツは、暗くて寒くて厳しい冬が長い国でした。
あの暗さがなかったら、ドイツ人はあれほど努力家で哲学もメランコリーも好きじゃないと思うんですよね。重厚なクラシックも、まさにあそこの気候が具現化した感じ。

ある国の民を理解するのに、一番根幹にあるのは、やっぱりその国の自然だと思います。
でもって自然がそういう形でなりたっているわけなので、自国の(自然からなる)尺度を持ち出して、その国を推し量るのはまちがっているというか。
陽の差し具合、水の流れ具合、大地の香り、植生、そこに根ざす動物なんかをよくわかってはじめて、その土地に暮らす人たちの考え方も理解できるようになるんだろうな。って9年間、余所の国で暮らしてるうちに、気づきました☆

またまた長くなったので、今日はこのへんで。⑧につづく~。

 おまけ・楽しい歌

前回短編記事の途中から唐突に始まったこのコーナー。
鬱屈感漂う世の中をなんとか少しでも明るく~をモットーに、ゆきうさぎお気に入りの歌を紹介しております。

十三曲目は「Andy Grammer-Honey, I'm Good.」

www.youtube.com

この歌、まさに仲良きことは美しきかな。って感じで好き♪
はやくまた、こういう日常を取り戻したいな~。

それでは、また。
ごきげんよう